ヤマトキソウ Pogonia minor〈山朱鷺草〉(ラン科 トキソウ属) 花期は5〜6月。
冷温帯の日当たりのよい草地に生える。
横走する根から不定芽が生じる。
茎は高さ10-20cm、茎の中央より少し上に1葉をつける。
葉はやや厚く肉質、長楕円形、長さ3-7cm、幅4-12mm、
基部は狭まり茎に沿って流れる。
6〜8月、茎頂に上を向いた1花をつけるが、ほとんど開かず淡紅色。
背萼片は線状被針形、側萼片も同形、ともに長さ12mm。
側花弁は萼片と同長であるが、幅が広い。
唇弁は長楕円形、萼片や側花弁より少し短く、3裂し、
側裂片は小型、中裂片の表面に肉質突起が密生する。
蕊柱は長さ5mm。
葯は四角状球形で白色。
北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島・台湾・中国南部に分布する。
花がまったく白色のものはシロバナヤマトキソウf.pallescens(Nakai)Okuyama
と呼ばれる。
− 改訂新版「日本の野生植物 1」 −
[山口県絶滅危惧TA類]
【@を拡大しました − 茎頂に上を向いた1花をつけるが、ほとんど開かず淡紅色】
21.5.21 撮影
【A茎の中央より少し上に1葉をつける】
21.5.21 撮影
【B今日咲いていた個体を − 毎年7月に草刈りをしている草地で】
21.6.8 撮影
【Bを拡大しました −茎頂に上を向いた1花をつけるが、ほとんど開かず淡紅色 】
21.6.8 撮影
【C小さいですが、よく開いた花を見つけました】
21.6.8 撮影
ヤマトキソウは、毎年、開花確認できたらホッとしてきた花の一つです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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