ヤマシャクヤク Paeonia japonica〈山芍薬〉(ボタン科 ボタン属) 花期は4〜5月。
夏緑広葉樹林の林床に生える多年草。
根茎は丈夫で径1cmになり、水平に伸びる。
茎は高さ30-50cm、無毛、基部には楕円形で鞘状、膜質の鱗片がある。
中部の茎葉は2〜3個、2回3出複葉、伏毛または無毛であり、
葉柄を含んで長さ15-35cm、
上部の茎葉は3全裂〜単葉、葉柄は長さ1.5-3cm。
花期は5〜6月。
花は茎頂に単生し、径(4-)6-10cm、白色、直立し、半開する。
萼片は3(〜5)個、広卵形〜広楕円形、長さ1-2cm、淡緑色、果期に反曲する。
花弁は6(〜9)個、倒卵形、長さ3.5-5.5cm、幅2-4cm、芳香がある。
雄蕊は長さ1-1.5cm、葯は狭楕円形、長さ5-8mm、
花糸は長さ6-8mm、白色。
雌蕊は2〜3、無毛、柱頭は緩やかにまたは強く反曲し、赤紫色を帯びる。
袋果は楕円状倒卵形、長さ2.5-4cm、斜開して上半部は内曲し、
稔性のある種子は球形、長さ6-7mm、黒色。
北海道・本州・四国・九州に分布する日本固有種。
石灰岩地に好んで生える傾向がある。
− 改訂新版「日本の野生植物2」 −
【A今年開花を確認したのは5個でした】
21.4.15 撮影
【B − Aを上から撮りました】
21.4.15 撮影
【Bを拡大しました − バタバタと落ち着かない毎日・・・この花のことだけ考えて撮れる時間は貴重でした】
21.4.15 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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