ヤマラッキョウ Allium.thunbergii〈山辣韮〉(ヒガンバナ科 ネギ属) 花期は10〜11月。
山地の草原に生える多年草で、
鱗茎は狭卵形で長さ2-3cm、外皮は灰白色、
古い外皮はときに繊維状に残る。
花茎は高さ30-60cm、下部に3〜5個の葉がある。
葉は広線形で中空、長さ 20-50cm、幅2-5mm、断面は鈍三角形。
9〜11月、花茎の頂に多数の花が球状の散形花序につく。
花被片は紅紫色、楕円形で先は円く、長さ約5mm、平開しない。
花糸は花被片より著しく長く、花糸基部の歯牙ははっきりしない。
本州(秋田県以南)〜九州、朝鮮半島・中国・台湾に分布する。
山に生えるラッキョウの意であるが、
食用にするラッキョウA.chinense G.Donは中国原産の栽培種で、
鱗茎の外皮は薄く、花柄が長く、花糸の基部に大きな歯牙があり、
葉は秋から冬に青く、夏は枯れる。
− 改訂新版「日本の野生植物1」 −
【@を拡大しました − 花茎の頂に多数の花が球状の散形花序につく】
19.11.4 撮影
【A花糸は花被片より著しく長く、花糸基部の歯牙ははっきりしない】
19.11.4 撮影
【B秋吉台で確認しているのはここだけ − ササの群落の中で、太陽に向かって伸びています】
19.11.4 撮影
【Bを拡大しました − 遊歩道より低い斜面で咲き、花の中を覗けないのが残念ですが…】
19.11.4 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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