ヤマハッカ〈山薄荷〉(シソ科 ヤマハッカ属) 花期は6〜11月。
山野の林縁などに生える高さ40〜100pの多年草。茎は四角形で、稜の上に下向きに短毛が生える。葉は対生し、広卵形、基部は急に細くなって葉柄の翼に続く。花は青紫色で長さ7〜9o、細長い穂につく。
花が咲かない今は、昨年日記に書けなかった植物を撮って日記に書いていますが、
きょうは、夏から秋、長い間咲き続けたヤマハッカです。
【こんな時もありました―日当たりのよい草原で】
05.10.8 撮影
【花序を拡大しました】
05.10.8 撮影
「花冠は上下2唇に分かれ、上唇は直立して上のへりに4個の歯があり、紫色の細点が並ぶ。
下唇は前に突き出し、両側が上に巻いて、中に雄しべ、雌しべを包み込む」
「ヤマハッカの萼は赤紫色だよね?」 「いえ、そうとも限らないです」
(昨年10月2日、友人達と歩いた時の会話です)
【日差しが少ない林では】
05.10.13 撮影
【花序を拡大しました】
05.10.13 撮影
「ヤマハッカには2つのタイプがあるように思います。
林では枝分かれが多く、萼は緑色でしょう?」
(10月6日、野草にくわしい方を案内した時、話されました)
【草原の岩陰では】
05.10.14 撮影
やや日差しが少ない草原でも、よく枝分かれして、萼は赤紫色がかった緑色です。
何年もの間、林内でヤマハッカとは違うようなのに、ほかの何かがわからないままにしていましたが、これは、ヤマハッカが日差しの少ない場所では枝分かれし、葉は柔らかく大きく、萼は赤くならないで、別の種のように見えたのですね。
|