ヤクナガイヌムギ Bromus carinatus(イネ科 スズメノチャヒキ属) 花期は 4〜6月。
近年都市に近い路傍に急に多くなった帰化植物で、北米西部原産。
稈高は30-80cm。1年生ときに2年生。
葉身は平らで、長さ20-30cm、葉鞘は無毛、口部付近にだけわずかに毛がある。
葉舌は三角形、高さ5-7mm。
円錐花序は長さ20-30cm、枝は下方で数本半輪生し、長くて横に開出、
中部以上に有柄の小穂がまばらにつく。
小穂は長さ2.5-3cm、多くは5〜9花からなり、
小花は開花時には間がすいて、小花の間から小軸が見える。
苞穎は披針形、やや不同長で、
第一苞穎は長さ6-9mm、第二苞穎は長さ10-15mm、ともに5脈をもつ。
イヌムギに似ているが、花期はイヌムギより早く、
護衛の先の芒は長さ5-10mm(イヌムギでは0-4mm)、
閉鎖花は少なく、黄褐色の葯の下垂するのが目立つ。
− 「日本イネ科植物図譜」長田武正 −
【@を拡大しました − 小穂はイヌムギに似ていますが、全体がほっそりしています】
18.5.1 撮影
【A枝は下方で数本半輪生し、長くて横に開出】
18.5.1 撮影
【Aを拡大しました − 、中部以上に有柄の小穂がまばらにつく】
18.5.1 撮影
【Aを拡大しました − 小穂は長さ2.5-3cm、多くは5〜9花からなり】
18.5.1 撮影
【B】
18.5.1 撮影
【Bを拡大しました − 花は終わっているようです】
18.5.1 撮影
イネ科は勉強不足で、同定に苦労します。今回は3日かかりました。
ヤクナガイヌムギについた花番号は、『1508』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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