2022年 1月12日  ヤブツバキ



【@長者ヶ森のヤブツバキ − 11月から翌年4月まで咲きます】
22.1.12 撮影

          ヤブツバキ Camellia japonica〈薮椿/別名ツバキ・ヤマツバキ〉
                             (ツバキ科 ツバキ属) 花期は11〜4月。   
        高さ15mに達する常緑高木。
        葉は互生し、無毛。表面は濃緑色で光沢があり、
        裏面は淡緑色で、幼時にあった白色の長伏毛が落ちた跡にコルク質の小いぼが残る。
        葉身は長さ5-10cmの長楕円形〜卵状楕円形で、
        先端は革質、楕円形、長楕円形、卵状楕円形で鋭尖頭、
        基部は鋭形またはほぼ円形、長さ4-8cm、まばらな鈍鋸歯があり、
        主脈は表面でやや隆起、裏面で著しく隆起し、側脈も表面より裏面のほうが明瞭である。
        花は11〜12月または2〜4月に咲き、冬芽の最下に腋生し、単生、まれに双生状となる。
        花は広い筒形または先が反り返り、径5-7cm、濃紅色、帯紫紅色、
        まれに淡紅色または純白色、花弁はふつう5個、亙重ね状に並び、
        しばしば萼苞片との中間形の小型花弁をともない、厚質で先端は凹入、
        基部は細まってより厚くなり、互いに合着して筒部えをつくる。
        筒部の底に多量の蜜液を分泌し、これが鳥類や昆虫を誘う。
        雄蕊はごく多数でらせん状に並び、花糸は白色まれに帯紅色、
        基部で合着して筒部を形成し、さらに花冠基部い合着する。
        葯は黄色で内向し、花糸は多肉質で下方はやや扁平、先端は急に細まる。
        子房は無毛で強い光沢があり、3〜4室、各室に3個の胚珠がある。
        花柱は太く、上方で3〜4裂する。
        
果実はほぼ球形、径2-2.5cm、中央に木化した中軸を残して胞背裂開し、
        裂片はやや厚質で、革質化する。
        本州(青森県以南)・四国・九州・琉球、台湾、中国(山東・浙江)に分布する。
        種子からとる椿油は、頭髪用、灯用、食用として重用される。
        材はかたく、建材や器具材として利用される。        
         − 改訂新版「日本の野生植物 4」 −

【@を拡大しました − 厳寒の1〜2月はやっと耐えている状態ですが、今のところ元気です】
22.1 .12 撮影
                                 
【A果実はほぼ球形、径2-2.5cm、
22.1.12 撮影

【B中央に木化した中軸を残して胞背裂開し、裂片はやや厚質で、革質化する
22.1.12 撮影

【C葉は互生し、無毛。表面は濃緑色で光沢があり長楕円形〜卵状楕円形で
22.1.12 撮影
「先端は鋭尖頭、基部は鋭形またはほぼ円形、まばらな鈍鋸歯があり」


【D花は冬芽の最下に腋生し、単生、まれに双生状となる
22.1.12 撮影

【E花は広い筒形または先が反り返り、濃紅色、帯紫紅色、花弁はふつう5個、亙重ね状に並び
22.1.12 撮影

【Fしばしば萼苞片との中間形の小型花弁をともない、厚質で先端は凹入
22.1.1 撮影


 今日、駐車場に帰った時のスマホの気温は2℃でしたが、晴れて無風だったので、
 昨日よりずっと暖かく感じました。
 長者ヶ森から駐車場へ帰るのを遠回りして歩き、目にしたのはカワラナデシコの根生葉以外は枯れ草ばかり。

 この冬は、全くと言ってよいほど開花に意外性が無く、本来の冬になったという感じです。
 だから、今をしっかりかみしめて、春を待つことにしています。
 

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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