ヤブツバキ Camellia japonica〈薮椿/別名ツバキ・ヤマツバキ〉 (ツバキ科 ツバキ属) 花期は11〜4月。 高さ15mに達する常緑高木。
葉は互生し、無毛。表面は濃緑色で光沢があり、
裏面は淡緑色で、幼時にあった白色の長伏毛が落ちた跡にコルク質の小いぼが残る。
葉身は長さ5-10cmの長楕円形〜卵状楕円形で、
先端は革質、楕円形、長楕円形、卵状楕円形で鋭尖頭、
基部は鋭形またはほぼ円形、長さ4-8cm、まばらな鈍鋸歯があり、
主脈は表面でやや隆起、裏面で著しく隆起し、側脈も表面より裏面のほうが明瞭である。
花は11〜12月または2〜4月に咲き、冬芽の最下に腋生し、単生、まれに双生状となる。
花は広い筒形または先が反り返り、径5-7cm、濃紅色、帯紫紅色、
まれに淡紅色または純白色、花弁はふつう5個、亙重ね状に並び、
しばしば萼苞片との中間形の小型花弁をともない、厚質で先端は凹入、
基部は細まってより厚くなり、互いに合着して筒部えをつくる。
筒部の底に多量の蜜液を分泌し、これが鳥類や昆虫を誘う。
雄蕊はごく多数でらせん状に並び、花糸は白色まれに帯紅色、
基部で合着して筒部を形成し、さらに花冠基部い合着する。
葯は黄色で内向し、花糸は多肉質で下方はやや扁平、先端は急に細まる。
子房は無毛で強い光沢があり、3〜4室、各室に3個の胚珠がある。
花柱は太く、上方で3〜4裂する。
果実はほぼ球形、径2-2.5cm、中央に木化した中軸を残して胞背裂開し、
裂片はやや厚質で、革質化する。
本州(青森県以南)・四国・九州・琉球、台湾、中国(山東・浙江)に分布する。
種子からとる椿油は、頭髪用、灯用、食用として重用される。
材はかたく、建材や器具材として利用される。
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました − 厳寒の1〜2月はやっと耐えている状態ですが、今のところ元気です】
22.1 .12 撮影
【A果実はほぼ球形、径2-2.5cm、】
22.1.12 撮影
【B中央に木化した中軸を残して胞背裂開し、裂片はやや厚質で、革質化する】
22.1.12 撮影
【C葉は互生し、無毛。表面は濃緑色で光沢があり長楕円形〜卵状楕円形で】
22.1.12 撮影
「先端は鋭尖頭、基部は鋭形またはほぼ円形、まばらな鈍鋸歯があり」
【D花は冬芽の最下に腋生し、単生、まれに双生状となる】
22.1.12 撮影
【E花は広い筒形または先が反り返り、濃紅色、帯紫紅色、花弁はふつう5個、亙重ね状に並び】
22.1.12 撮影
【Fしばしば萼苞片との中間形の小型花弁をともない、厚質で先端は凹入】
22.1.1 撮影
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今日、駐車場に帰った時のスマホの気温は2℃でしたが、晴れて無風だったので、
昨日よりずっと暖かく感じました。
長者ヶ森から駐車場へ帰るのを遠回りして歩き、目にしたのはカワラナデシコの根生葉以外は枯れ草ばかり。
この冬は、全くと言ってよいほど開花に意外性が無く、本来の冬になったという感じです。
だから、今をしっかりかみしめて、春を待つことにしています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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