6月5日 ウツボグサ


ウツボグサが今年は特に多く咲いていて、きれいに感じます。

【@こんな群生が草原のあちこちで】
12.6.5 撮影

      ウツボグサ〈靫草/別名カコソウ〉(シソ科 ウツボグサ属) 花期は5〜7月。
     花穂を矢を入れるうつぼに見立ててこの名がある。
     夏、花が枯れてもそのまま立っているので、夏枯草ともいう。
     山野の草地や道ばたに生える高さ10〜30cmの多年草。
     葉は対生し、長さ2〜5cmの長楕円状披針形。
     茎の先に長さ3〜8cmの花穂をつくり、紫色の唇形花を密集してつける。
     花冠は上唇が平らなかぶと状で、下唇は3裂し、中央裂片のふちが細かく裂けている。

                        
                        【@を拡大しました】
                         12.6.5 撮影
                           【A】
                          12.6.5 撮影
                         【Aを拡大しました】
                         12.6.5 撮影
                         

 ウツボグサの白花は、2ヵ所で咲き続けてきました。
 白色が紫色に変わることなくその場所で咲き続け、紫色花より大分遅く開花するため、「白花」として記録してきましたが、今年もつぼみを確認、先日、「そろそろ開花か?」と行ってみたところ、2ヵ所とも全く姿が見えません。1ヵ所では掘った形跡がはっきりと見えました。

 ほかの植物でも、昨年観察会で紹介した離れた場所の2株が無くなっています。
 秋吉台を訪れるほとんどの人は、自然を大切に思い、その場所で咲き続けているのを毎年のように楽しみにいているのに、ほんの一握りの、独占欲のかたまり人間によって持ち去られてしまうのです。
 今に秋吉台では、普通に見られる花しか無くなってしまうのではないかと、強い危機感を持ちました。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。