4月20日 これ、アブラナ科の帰化植物と思われますが・・・


【@希少植物と帰化植物の調査中に − カルストロード沿いの草地で】
   11.4.20 撮影
根元から盛んに枝分かれし、高さ20cmほどのが3株見つかりました。
   
 ウスユキナズナ〈薄雪薺〉(アブラナ科 ウスユキナズナ属) 花期は2月〜4月。
[原産地]ヨーロッパ。北アメリカに帰化。
[渡来]2000年に笈田一子によって北海道門別町で発見され、五十嵐博が新和名とともに報告し。
[メモ]全体に星状毛を密生して緑白色を帯び、花弁が2裂する特徴がある。

 「日本の帰化植物」(平凡社)に、以上の記述があるだけですが、特徴に合致しているし、ほかに探し当てられないので、名前をウスユキナズナで記録しているアブラナ科の草本です。

                       【@を拡大しました】
                        11.4.20 撮影
                         【@の場所で】
                        11.4.20 撮影
                         【@の場所で】
                           11.4.20 撮影
         【Aカルストロード沿いの別の場所で − @と100mくらい離れています】
                         11.4.20 撮影
                        ここでは1株だけでした。

                        【上の画像を拡大しました】
                           11.4.20 撮影
これまでに、
 1, 駐車場のへりで100株以上の多数、2,道端の草地で約20株、3,道端の草地で10株、
そして今日の4株、気にしないでいれば「栄養失調のナズナ」と見過ごしてしまいそうな小さな草本です。
 一体、これは何なのでしょうか?私が名付けるとしたら「シロバナイヌナズナ」と思い、ネットで検索したところ、エゾイヌナズナの別名で、全然違った植物でした。
                          

                         * * * * * おまけ* * * * *

          【キビシロタンポポ − 同じカルストロード沿いで、1株見つかりました】
                         11.4.20 撮影                      
                          11.4.20 撮影

平日でもかなりの車が行き交うカルストロードを、長者ヶ森駐車場〜烏帽子林道入口まで歩いて往復するということは、こんな調査がない限り考えられません。
 私の班の人たちは、調査に大分慣れてきて、「そろそろ、またオランダが出そうだよ」「また、あったー!」などと、大体分布状態が読めてきたし、葉だけでも何者か分かるようになって、きついけれど、それなりに勉強になっているようです。
                          

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。