ウスユキマンネングサ Sedum hispanicum〈薄雪万年草〉
(ベンケイソウ科 マンネングサ属) 花期は 6月。
岩上や岩の間に生える多年草。
ヨーロッパ中部〜小アジア原産で、北海道〜本州中北部に帰化している。
栽培していたものが逸出したものと思われる。
全体に帯白緑色で、枝と葉の一部は淡紅色を帯びることが多い。
茎は基部付近で多数分枝して横に広がり、高さ10-20cmになる。
葉は互生し、やや密につき、無毛で、線形〜線状被針形、
鈍頭、長さ4-7mm、幅約1.5mm。
花期は7〜8月。集散花序は枝頂につき、やや密に多数の花をつける。
花は5、まれに6数性で、まばらに短い乳頭状毛を生じる柄がある。
萼片は白緑色で、毛があり、広三角形〜三角形、長さ約1.5mm、
基部でわずかに合生する。
花弁は離生し、被針形〜被針状卵形、鋭尖頭〜尖頭、長さ約4mmで、
花期には平開し、白色で、外面の中肋と先端部は紅色を帯びる。
雄しべは花弁より短く、長さ2.8-3.2mm、葯は赤紫色だが裂開直前に退色する。
雄しべは花期で長さ約3mm。花柱は長さ1mm内外。
−「改訂新版 日本の野生植物 2」−
【@を拡大しました】
17.6.5 撮影
【A茎は基部付近で多数分枝して横に広がり、高さ10-20cmになる】
17.6.8 撮影
【Aを拡大しました − 葉は互生し、やや密につき、無毛で、線形〜線状被針形、鈍頭】
17.6.8 撮影
「枝と葉の一部は淡紅色を帯びることが多い」
【B全体に帯白緑色で、枝と葉の一部は淡紅色を帯びることが多い】
17.6.5 撮影
【Bを拡大しました − 花は5、まれに6数性で、花弁は離生し、被針形〜被針状卵形】
17.6.5 撮影
【C】
17.6.8 撮影
【Cを拡大 − 花弁は鋭尖頭〜尖頭、長さ約4mm、白色で、外面の中肋と先端部は紅色を帯びる】
17.6.8 撮影
「雄しべは花弁より短く、長さ2.8-3.2mm、葯は赤紫色だが裂開直前に退色する」
【D − Cの別の花にピントを合わせました − まばらに短い乳頭状毛を生じる柄がある】
17.6.8 撮影
【E集散花序は枝頂につき、やや密に多数の花をつける】
17.6.8 撮影
【Eを拡大しました − 萼片は白緑色で、毛があり、広三角形〜三角形、基部でわずかに合生する】
17.6.8 撮影
|
ウスユキマンネングサとは別種ではないかとの意見があり、
「改訂新版 日本の野生植物 2」のウスユキマンネングサの記述と一致していることを示す画像を
準備するのに時間がかかりました。
ウスユキマンネングサに付いた花番号は、『1484』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|