ウリハダカエデ〈瓜膚楓〉(カエデ科) 花期は4〜5月。
若木の樹皮がマクワウリの果皮に似ていることによる名。山地に生える高さ8〜10mになる落葉高木。雌雄別株、まれに同株。葉は対生。扇状5角形で浅く3〜5裂する。裂片の先は鋭くとがり、ふちには重鋸歯がある。淡緑色〜淡黄色の花を10〜15個総状花序につける。花は直径8〜10o。果実は翼果で7〜10月に熟す。
私が秋吉台を歩き始めて、間もなく見つけたウリハダカエデは上のBで、ずっと花や果実を見ていなかったのですが、葉が落ちて、初めて果実がついているのを見つけました。
A 05.12.3 撮影
このAの木は、毎年果実が鈴なりなので、雌株と思います。
【こんな時もありました】
A 05.11.24 撮影
「翼果は長さ2〜3pで、赤褐色の縮毛がある。
翼はほぼ直角に開き、種子の部分が丸くふくらむ」
【こんな時も・・・】
A 05.10.11 撮影
【こんな時も―雄花序】
@ 05.5.2 撮影
「雄花は雌花より大きい。花弁は5個。雄しべは8個」
雄花序が目立つこの@には、毎年ちらほらと果実が見られるので、雌雄同株と思うのです。
この木の雌花序を撮ることが、来年の宿題です。
【こんな時も―雌花序】
A 05.4.28 撮影
「雌花の子房には赤褐色の縮毛があり、花柱はくるっと丸まる」
秋吉台で私が見つけているウリハダカエデの成木は3株(画像に番号をつけました)で、
どこの山にも必ずと言っていいほど見られる割には少ないと思います。
カエデ科のうち、チドリノキは限られた場所にまとまって見られ、
イロハカエデは人工の森で見ているほかは、園地に植栽されたものです。
あちこちで葉を見ているコハウチワカエデの花を、来年こそ見ようと思います。
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