ウラジロチチコグサCamochaeta coarctata.〈裏白父子草〉
(キク科 チチコグサモドキ属) 花期は 1〜12月。
南アメリカ原産の多年生草本。
オーストラリアを含めた新旧大陸に帰化している。
茎は基部から横に分岐して叢生し、高さ80cmほどになる。
また、短いストロン(匍匐茎)で分株を生じる。
葉の表面には毛が少ないが、葉の裏や茎に密着した白毛を布き白い。
茎に着く葉の縁は波打つ。
頭状花は茎の上部に集まり、直径4mmほどで、
総苞片は光沢のある黄緑色。
冠毛は葯13本あり、痩果から容易に外れる。
花期は夏。本属の帰化植物の中では最も遅くまで花を着けている。
昭和40年代後半に知られるようになった。
関東地方から九州地方にかけて急速に分布を広げ、東北全域に侵入しつつある。
− 「日本帰化植物写真図鑑」 −
総苞は中央部から先が急に細くなること、葉の幅が広いことなどはチチコグサモドキに似るが、
頭花は穂状に集まり、
下方の葉は基部から先までほとんど幅が変わらず、先がまるく、
葉の上面はほぼ無毛で緑色、下面はねた綿毛におおわれて純白なので、よく見分けがつく。
− 検索入門野草図鑑「たんぽぽの巻」 −
【A 高さは30cmほどです】
17.4.30 撮影
【B】
17.4.30 撮影
【C頭花は穂状に集まり、葉の裏や茎に密着した白毛を布き白い】
17.4.30 撮影
【Cを拡大しました − 葉の上面はほぼ無毛で緑色、下面はねた綿毛におおわれて純白】
17.4.30 撮影
「茎に着く葉の縁は波打つ」
【Cを拡大しました − 総苞は中央部から先が急に細くなる】
17.4.30 撮影
ウラジロチチコグサは、数は多くありませんが、あちこちの駐車場そばで見かけます。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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