1月7日  ツルニンジン(キキョウ科)

   06.1.7 撮影
   
 ツルニンジン〈蔓人参/別名ジイソブ〉(キキョウ科 ツルニンジン属) 花期は9月〜10月。
 根が朝鮮人参に似て太く、茎がつるになるのでこの名がある。よく似たバアソブに対してジイソブとも呼ばれる。山麓や平地の林内に生えるつる性の多年草。葉は互生するが、側枝の先では普通3〜4個集まってつき、長卵形で、裏面は粉白を帯びる。花は側枝の先につき、白緑色で内側に紫褐色の斑点がある。花冠は長さ2.5〜3.5pの広鐘形。
 
 積雪4〜5pの林を2時間ほど歩いて林道に戻り、「今日の日記の材料はヘクソカズラだけか・・・」と、見上げた目の前にツルニンジンの果実がたくさん下がっていました。
 夢中でシャッターを押した背後にも、同じくらい果実がついたつるがありました。
 秋吉台では草むらで這っているツルニンジンが多いので、花の時には下ばかり探し、明るい林道わきで、こんなに上ったつるがあるのは気づきませんでした。 
                                        
 06.1.7 撮影

「刮ハは直径2〜2.5p。熟すと上部から裂開する。
種子は淡褐色で光沢がなく、翼がある」


よく似たバアソブは、花がやや小さく、種子は黒褐色で光沢があるそうです。
 
【こんな時もありました】
05.9.13 撮影
「花冠は丸い袋のようで先だけ浅く5裂、広い裂片は外側に強く反り返る。
雄しべ5,雌しべ1があり、花柱の先は大きくふくれ、3裂する」


この花は咲いたばかりらしく、花柱の先はまだ裂開していません。
雄しべ先熟で、花柱の先が開く前に花粉を出し終わる・・・これはキキョウも同じですよね。

【こんな時も・・・】
05.9.11 撮影
                                                                                 林の奥に咲いたか見に来たら、この日はまだつぼみでした。
翌12日に開花していたので、薄暗い中でたくさん撮ったのに、画像は全滅でした。
      
【おまけ―地獄台下のカルストロードPから】
06.1.7 撮影

東方向の雪をかぶった山並みが、夕日に映えてきれいでした。
(手前の斜面は真名ヶ岳です)