ツクシスズメノカタビラ Poa crassinervis Honda(イネ科 イチゴツナギ属)
花期は 2〜11月。
日本の暖地、特に九州の農耕地にふつうな1年草で、
スズメノカタビラにそっくりであるが、次のように見分けられる。
1.円錐花序の枝はやや太く、斜め上に向き、
スズメノカタビラのように横に開かない。
2.第二苞穎と護穎はともに狭い長楕円形。
3.護穎の中脈(中央脈と縁脈の間の脈)は太くて、 基部から半分以上までねた毛におおわれる。
4.護穎の幅が狭いので、開花前の小穂でも
しばしば内穎のへりが一部外に出ている。
以上のうち護穎の中脈が密毛におおわれることは最も重要な違いで、
中脈だけでなく縁脈にも毛が多く、しかも太いので、押し葉の上では脈が凸出し、
特に違いが明らかになる。
その他一般にスズメノカタビラに比べ、背が高く、小穂は淡緑色で、
紅葉色を帯びることはない。
葉舌が長くて目立つ点は共通。
花期:2〜11月。
分布:日本特産。本州(京都府以西)、四国、九州。
特に九州に多く、福岡県、佐賀県あたりでは
スズメノカタビラよりはるかにふつうに見られる。
− 「日本イネ科植物図譜」 −
【@を拡大しました − ツクシスズメノカタビラの開花確認画像です】
19.2.20 撮影
【A日記を書かねばと、詳細を撮影に来ました】
19.3.9 撮影
【Aを拡大しました − 円錐花序の枝はやや太く、斜め上に向き】
19.3.9 撮影
【Bスズメノカタビラのように横に開かない】
19.3.9 撮影
【Bを拡大しました − 第二苞穎と護穎はともに狭い長楕円形】
19.3.9 撮影
【Bを拡大しました − 護穎の中脈(中央脈と縁脈の間の脈)は太くて、】
19.3.9 撮影
「基部から半分以上までねた毛におおわれる」
* * * * * 運良く、スズメノカタビラが一緒に写っていました * * * * *
【C淡緑色(ときに一部紅紫色に染まる)の小穂を多数つける。花序の枝は横に広く開き】
19.3.9 撮影
【Cを拡大しました − 外花穎の基毛は少なく、ほとんど目立たない】
19.3. 9 撮影
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護穎の毛の様子、もう少しうまく撮れるように頑張ってみましょう。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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