ツチアケビ Galeola septentrionalis〈土木通/別名ヤマノカミノシャクジョウ〉
(ラン科 ツチアケビ属) 花期は 6〜7月。
山地の林内や笹藪などに生える葉緑素をもたない腐生植物。
地下茎は太く、よく分枝し、きのこのナラタケと共生する。
しかし、ツチアケビの細胞内に食い入ったナラタケの菌糸束は、
あとかたもなく消化吸収されるという。
茎は太く、全体が黄褐色を帯び、高さ0.5-1m、多数分枝する。
葉は退化し、鱗片状。
上部の各枝に黄褐色の花を総状につける。
花柄子房は長さ3-6cm。
花は長さ3cmほど。
萼片外面に褐色の微毛が密生する。
唇弁は黄色で、内面に毛状突起がある。
果実は紅色で長さ6-10cmのバナナ状で、肉質、下垂する。
和名は果実の色や形がつる性木本のアケビに似ていることからきている。
花期:6〜7月 分布:北、本、四、九
− 増補改訂新版「山に咲く花」 −
【@を拡大しました − 秋芳町内で1ヵ所見ていますが、秋吉台国定公園内では初めて】
22.6.13 撮影
【A葉は退化し、鱗片状。上部の各枝に黄褐色の花を総状につける】
22.6.13 撮影
【B開花しているのはまだ1つだけ。興奮状態で撮ったため、微妙にずれています】
22.6. 13 撮影
ウインナーソーセージのような赤い果実が、無事見られますように。
|
思いもしていなかったツチアケビに、花番号「1614」がつきました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|