8月11日  トウバナ・イヌトウバナ(シソ科)

        トウバナ          05.8.11 撮影
   
 トウバナ〈塔花〉 花期は4〜9月。
 花穂を塔に見立てたもの。やや湿り気のある道ばたなどに生える高さ15〜30pの多年草。茎は根もとから群がって生え、基部は地をはう。葉は対生し、卵形〜広卵形で浅い鋸歯がある。花は輪状に数段つく。花冠は淡紅色で、長さ5〜6o。

 
 真冬以外はどこかで咲いているトウバナ、今も、日当たり抜群の道ばたから湿り気のある林の中まで、こんな風に地面を這うように咲いています。  

 
                   【上の画像を拡大しました】                    
                        05.8.11 撮影
                                                          
イヌトウバナ
05.8.11 撮影
 
 イヌトウバナ〈犬塔花〉 花期は8〜10月。
 山地の木陰に生える高さ20〜50pの多年草。葉は長さ5〜20oの葉柄があり、トウバナに比べて長めで卵形〜狭卵形で、側脈が7対以上。花は白色〜淡紫色で、長さ5〜6o。


 
イヌトウバナは、トウバナに比べると花期が短く、生えている場所もわずかで、洞穴近くの少し気温が低いところで見られます。

                   【上の画像を拡大しました】  
05.8.11 撮影
「萼に立った長い軟毛がある」

                 
 数年前の夏、湿地や林道わきで群生して咲いているトウバナを「イヌトウバナでは?」と、葉の側脈を一生懸命数えながら、久住山の登り始めにイヌトウバナがあったことを思い出して、久住山に登ってきました。
 姿を目ににしっかりと焼き付けて帰り、秋吉台のイヌトウバナを見つけることができたのです。