タツナミソウ Scutellaria indica〈立浪草〉(シソ科 タツナミソウ属) 花期は5〜6月。
花が片側を向いて咲く様子を、泡立って寄せてくる波に見立てたもの。
丘陵の林縁や草地に生える高さ20-40cmの多年草。
茎は赤みを帯び、白色の粗い開出毛が多い。
葉は数対が対生し、長さ幅とも1-2.5cmの広卵形で、
先は円みを帯び、基部は心形。
ふちには鈍い鋸歯がある。
両面とも軟毛が多く、裏面には腺点がある。
茎の先に長さ3-8cmの花穂を出し、一方向にかたよって花をつける。
花の色は青紫色または淡紅紫色、まれに白色のものもある。
花冠は長さ約2cmの唇形で、筒部が長く、基部で急に曲がって直立する。
上唇はかぶと状にふくらむ。
下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある。
萼は唇形で、上唇の背に丸いふくらみがある。
花が終わると萼はやや長くなって口を閉じる。
中の果実が成熟すると上唇は散って、4個の分果が落ちやすいようになる。
花期:5〜6月 分布:本、四、九
【@を拡大しました −茎の先に長さ3-8cmの花穂を出し、一方向にかたよって花をつける】
19.11.2 撮影
【A下方に果実がついた個体も】
19.11.2 撮影
【Aを確認しました − 花冠は長さ約2cmの唇形で、筒部が長く、基部で急に曲がって直立する】
19.11.2 撮影
【B完全に花が終わっているのや、蕾のも】
19.11.2 撮影
【Bを拡大しました】
19.11.2 撮影
この時期に草原で、花が終わった小さな個体を見かけてきましたが、
5月かと思うほどタツナミソウの花が群生して咲いていて、ビックリしました。
この日にほかに撮った花は、
アワコガネギク・コセンダングサ・タチツボスミレ・ヤマアイ・ハコベ・コスミレ・ヒゲコスミレ・ビワ・
フジバカマ・ハイチゴザサ。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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