タラヨウ Ilex latifolia〈多羅葉/別名モンツキシバ〉(モチノキ科 モチノキ属) 花期は5月。 高さ7-10mになる常緑高木。大きいものは20mになるという。雌雄異株。 全体無毛。 葉は互生し、葉柄は長さ1.5-2cm。
葉身は厚い革質、楕円形で先は鋭くとがり、基部は鋭形または鈍形で
短く葉柄に流れ、長さ10-18cm、幅4-7cm、縁に多数のとがった細鋸歯がある。 5〜6月、前年枝の葉腋にある短枝が伸び、 分枝して短い円錐花序をつくり、多数の花が群生する。
花弁は黄緑色、楕円形で長さ約4mm。 果実は核果。枝に群がってつき、球形で径約8mm、赤熟し、4個の種子がある。 本州(静岡県以西)・四国・九州の常緑樹林内に生え、中国中部にも分布する。
葉を傷つけると黒色に変わり、熱すると黒い円紋ができる。 和名はその葉に経文を書く仏教の聖木の〈多羅樹〉(ヤシ科のオウギヤシなど) になぞらえたもの。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【A 今年も開花確認できていなかったので、果実で開花したことを確認できました】
19.12.9 撮影
【B花弁は黄緑色、楕円形で長さ約4mm − 5月に、ここからでは確認できませんでした】
19.12.9 撮影
【Bを確認しました − 葉身は厚い革質、楕円形で先は鋭くとがり、縁に多数のとがった細鋸歯がある】
19.12.9 撮影
「葉を傷つけると黒色に変わり、熱すると黒い円紋ができる」
葉の表面に字が書けることから、『郵便局の木』『葉書の木』と呼ばれ、
宛名を書き、切手(定型外郵便)を貼って郵便局に持参したら配達されましたが、
あまり小さいと扱ってもらえないし、ハガキ代では料金不足ですから。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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