2019年 12月10日  タラヨウ



【@道路下の秋芳洞周辺の常緑樹林で、赤い実を見つけました 】
19.12.9 撮影

      タラヨウ Ilex latifolia〈多羅葉/別名モンツキシバ〉(モチノキ科 モチノキ属) 花期は5月。
    高さ7-10mになる常緑高木。大きいものは20mになるという。雌雄異株。
    全体無毛。
    葉は互生し、葉柄は長さ1.5-2cm。
    葉身は厚い革質、楕円形で先は鋭くとがり、基部は鋭形または鈍形で
    短く葉柄に流れ、長さ10-18cm、幅4-7cm、縁に多数のとがった細鋸歯がある
    5〜6月、前年枝の葉腋にある短枝が伸び、
    分枝して短い円錐花序をつくり、多数の花が群生する。
    花弁は黄緑色、楕円形で長さ約4mm。
    果実は核果。枝に群がってつき、球形で径約8mm、赤熟し、4個の種子がある。
    本州(静岡県以西)・四国・九州の常緑樹林内に生え、中国中部にも分布する。
    葉を傷つけると黒色に変わり、熱すると黒い円紋ができる。
    和名はその葉に経文を書く仏教の聖木の〈多羅樹〉(ヤシ科のオウギヤシなど)
    になぞらえたもの。
     − 改訂新版「日本の野生植物5」 −

【A 今年も開花確認できていなかったので、果実で開花したことを確認できました】
19.12.9 撮影
                                 
【B花弁は黄緑色、楕円形で長さ約4mm − 5月に、ここからでは確認できませんでした
19.12.9 撮影

【Bを確認しました − 葉身は厚い革質、楕円形で先は鋭くとがり、縁に多数のとがった細鋸歯がある
19.12.9 撮影

 「葉を傷つけると黒色に変わり、熱すると黒い円紋ができる」
 葉の表面に字が書けることから、『郵便局の木』『葉書の木』と呼ばれ、
 宛名を書き、切手(定型外郵便)を貼って郵便局に持参したら配達されましたが、
 あまり小さいと扱ってもらえないし、ハガキ代では料金不足ですから。

※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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