タムシバMagunolia salicifolia〈噛柴/別名カムシバ・サイトウシバ・ニオイコブシ〉
(モクレン科 モクレン属) 花期は3〜4月。 山地、ときに低地にも生える高さ10mになる落葉高木。 葉は互生し、披針形ないし卵状被針形、長さ6-12cm、幅2-5cm、 鋭頭で基部は鋭いくさび形、裏面は白色を帯び、若い時は少し毛がある。 葉をもんだ時の香りはコブシよりも強く、また、噛むと甘味がある。
花は4〜5月、葉の展開に先立って開き、径約10cm。 花被は萼と花冠の区別があり、萼は3枚、小さく、
花弁は6枚、白色、長さは萼片の倍以上あって、4.5-6.5cm。 雄しべは多数、雌しべも多数。 花後、花床は伸長し、長さ7-8cm、袋果は無毛、種子は赤色。
− 改訂新版「日本の野生植物 1」 −
よく似たコブシとは、花の下に小さな葉がつかない点で区別する。
【@を拡大しました − 花は4〜5月、葉の展開に先立って開き、径約10cm】
21.3.15 撮影
【A】
21.3.15 撮影
【Aを拡大しました】
21.3.15 撮影
【B毎年撮ってきた個体も花は少数ですが、“一番きれいな時”】
21.3.15 撮影
【Bを拡大しました − 花弁は6枚、白色、長さは萼片の倍以上あって、4.5-6.5cm】
21.3.15 撮影
タムシバは、秋吉台に春到来を告げる木の花と感じています。
花の表年、裏年がハッキリしていて、年によっては何度もここへ足を運んだものですが、
今年は1回でこんな花盛りを見られて、ちょっと寂しさも感じています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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