2021年 3月17日  オキナグサ



【@山焼きが行われた草原で、今年初めてオキナグサの開花です】
21.3.17 撮影

         オキナグサ Pulsatilla cemua〈翁草〉(キンポウゲ科 オキナグサ属) 
                                        花期は3〜4月。             
       日当たりのよい草原や河川敷などに生える多年草。
       根茎は丈夫で太く、径15cmにもなり、
       単純あるいは枝分かれし、直立あるいは斜上する。
       茎は高さ5-15cm、花後長さ40cmにも伸び、白い長毛でおおわれる。
       根出葉は3〜6個束生し、葉身は三角状卵形、
       長さ4-15cm、幅3-10cm、2〜回羽状複葉、あるいは3回3出複葉、
       小葉は広卵形〜円状菱形、長さ3-5cm、幅3-4cm、深く切れ込み、
       葉柄は長さ2-18cm、伏毛が密生する。
       茎葉は長さ幅とも3-5cm、3全裂し、無柄。
       花期は4〜5月。
       花は茎の先に単生し、暗赤紫色、鐘形、下向きに咲く。
       萼片は6個、
楕円形い、長さ(1.5-)2-3cm、幅0.8-1cm、
       背面は白い長毛が密生する。
       葯は楕円形、長さ1mm、花糸は長さ2-10mm、上半部は糸状、下半部は広がる。
       狭卵形〜紡錘形、長さ約3mm、暗褐色、有毛。
       花柱は伸長して長さ3-4cmとなり、灰白色の短毛が密生する。
       本州・四国・九州、朝鮮半島・中国東北部・ロシア沿海地方に分布する。
       和名は〈翁草〉で、白網がある集合果を老人の頭に見立てたもの。
        − 改訂新版「日本の野生植物2」

         

【@を拡大しました − オキナグサの毛は、霜よけの役目をしています − 門田先生】
21.3.17 撮影

* * * * * 以下は、植栽品の子孫。建物近くに逸出し、何年も咲き続けている個体です * * * * *

                                 
【Aもともとが秋吉台自生でないため、開花確認から除外してきました】
21.3.17 撮影

【B宿直の人がいる建物のそば。手入れはされずに自然のまま、毎年こんなに元気に咲いてきました】
21.3.17 撮影

【C私が秋吉台を歩き始めた頃はこの姿はたくさん見られましたが】
21.3. 撮影

【Cを拡大しました − 台上のオキナグサは減少の一途を辿ってきました】
21.3.17 撮影


 美祢市でオキナグサを育てている人を知っていますが、ほとんど手入れされず、落ちたタネが発芽して、
 庭先で足の踏み場に困るほどです。
 オキナグサは、「山口県レッドリスト2018」では 『絶滅危惧TA類(CR)』 ですが、
 秋吉台で数が減少したのは、自然環境の悪化にによるものではなく、
 人の手による盗掘の結果だと、私は思っています。

 実際、
 雨の日の翌日、谷筋に群落を作って生えていのが、全て盗掘されていたこともあったし、
 開花確認して帰り水まで行って帰ってきたら、オキナグサが消え、穴だけになっていたこともありました。

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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