2015年 9月15日  タコノアシ



【@昨年は川の中州で複数株開花しました が、今年はビオトープの2株のみが開花】
15.9.5 撮影

         タコノアシ Penithorum chinense〈蛸の足〉(ユキノシタ科 タコノアシ属) 
                                                花期は8〜9月。
       花や実がびっしり並んだ花序を、吸盤の多いタコの足に見立てたものという。
       湿地やぬま、休耕田などに生える多年草。
       茎は高さ30-80cmで、赤みを帯びることが多い。
       葉は互生し、長さ3-10cm、幅0.5-1cmの狭被針形。
       花序の枝は初めうず巻き状になっているが、やがてまっすぐに伸びる。
       花は直径約5mmで、花弁はなく、萼片5個、雄しべ10個、雌しべ5個。
       果実は刮ハで、上部が横に裂け、帽子のように落ちる。

【A開花して5日後は】
15.9.10 撮影
                                 
【B花序の枝は初めうず巻き状になっているが、やがてまっすぐに伸びる
15.9.10 撮影

【C今日、開き切った様子です】
15.9.15 撮影

【Cを拡大しました】
15.9.15 撮影

【Cを拡大しました − 花は直径約5mmで、花弁はなく、萼片5個、雄しべ10個、雌しべ5個
15.9.15 撮影

【Dそばの一回り小さい株も開花しました 】
15.9.15 撮影

【Dを拡大しました】
15.9.15 撮影

昨年3月、川が底ざらえされるとの情報でタコノアシを分散させて移植しました。
その後、ほとんどの場所で新しい芽が出て順調に育っていたのが、花芽がつくころには全滅で、
エコ・ミュージアムのビオトープだけで生き残りました。
県内でも限られた場所でしか生育しないところから、
タコノアシが生育できる環境には細かい条件があるのかもしれません。
小さな株が川の中州に沢山あったのも、今年、何度行っても1株も確認できないままです。
今年は川の水量が常に多いし、アシなどが非常に茂っているので、中州に渡るのを諦めています。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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