スズメノヤリ〈雀の槍/別名スズメノヒエ〉(イグサ科 スズメノヤリ属) 花期は3〜5月。
多数の花が集まった頭花の形が、大名行列の毛槍に似ていることによる。
海岸から山地まで、草地にごく普通に生える多年草。茎は高さ10〜30cmになる。
根生葉は長さ7〜15cmの線形〜広線形で、ふちに白い長い毛がある。
茎の先に赤褐色の花が多数集まった卵球形の頭花を普通1個、まれに2〜3個つける。
花被片は長さ2.5〜3mm。雌しべは花柱の先が3裂して柱頭となる。
雄しべは6個あり、花被片より短い。花糸はごく短く、葯が目立つ。
【A風媒花には雌しべ先熟のものが多く、スズメノヤリも雌しべ先熟】
11.4.26 撮影
【Bつぼみがほころびると】
11.3.26 撮影
「先ず雌しべの白い柱頭が伸び出してくる」
【Aを拡大しました − 雌性期の花(この時自花の雄しべはまだ若くて花粉を出さない)】
11.4.26 撮影
「だから、花粉は風に送られてくるよその花のものを受けなければならない」
【Aを拡大しました − 雄性期の花】
11.4.26 撮影
「黄色い葯が発育して花粉を出すころには、
自花の柱頭はしなびて褐色となり、役に立たなくなっている」
先ず雌性期、次に雄性期と花が性転換。こうして、自花受粉を避けているのですね。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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