スベリヒユ〈滑りひゆ〉(スベリヒユ科) 花期は7〜9月。
日当たりのよいところに多い多肉質の1年草。茎は赤紫色を帯び、地をはって広がる。葉は長さ1〜2.5pのへら状で基部はくさび形。花は黄色で直径6〜8o。日が当たると開き、暗くなると閉じる。花弁は普通5個。
スベリヒユの花は、夏にはいつでも見られると思っていたのに、秋吉台で今日この黄色い花を見つけるまでに何年かかったことでしょうか。
前回、一度だけ見たのは、今の開花記録に変える前でしたから4年前?
秋吉台では、ドリーネ耕作や畑のそば、空き地など至るところで見られるのに、つぼみが開くことなく、しぼんだあとも一度も見たことがないのに、いつの間にか果実がついているのです。
どの図鑑にも「閉鎖花をつける」とは書いていないので、うちの庭で咲いたのを確認したらすぐにドリーネ耕作へ直行したことも何度か。
ここに来たのは今日が初めてで、着いたのは朝8時過ぎ。
【どの株にも花が咲いていました】
05.8.19 撮影
【上の画像を拡大しました】
05.8.19 撮影
ザクロソウ(ツルナ科)
05.8.19 撮影
ザクロソウ〈柘榴草〉(ツルナ科) 花期は7〜10月。 葉がザクロの葉に似ていることによる。道ばたや畑などに多い高さ10〜25pの1年草。葉は3〜5個ずつ偽輪生し、披針形〜線状披針形。花は直径約3oで、まばらな集散状につく。
あちこちで見られ、場所、日にち、時間帯を変えて撮ろうとしても、咲いたあとかつぼみばかりのことが多いザクロソウも、ここでは、スベリヒユと入り交じるように生え、たくさん咲いていました。 ザクロソウは、朝早く咲いて、午前中には閉じる花なのでしょうか?
【上の画像を拡大しました】
05.8.19 撮影
秋吉台で花の観察をしていると、花の開閉に、天気(晴れ・曇り・雨)、時間帯(午前・午後)が深く関わっている植物が多いことが分かってきました。
たとえば、
アメリカキンゴジカ・・・午前中に開いたとたん、閉じ始めます。
キバナノマツバニンジン・・・早めの午後に開いたとたん、閉じ始めます。
マツバニンジン・・・午前中に開き、正午を過ぎると散ります。
が、これらも秋近くなると、開花時刻が遅まり、開いている時間は長くなります。
こんなこと、図鑑には記載されていない場合がほとんどでしょう?
まだ分からないことが多いのですが、観察結果をまとめると面白いのでは、と思っています。
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