ショウブAcorus calamus〈菖蒲〉(ショウブ科 ショウブ属) 花期は3〜6月。 水辺に群生する。 根茎はよく枝分かれして長く伸び、径10-15mm、 根茎が横にはってよく分枝し節から多数の根を出す。 植物体に芳香がある。 葉は明緑色、長さ50-100cm、幅10-20mm、鋭尖頭で中肋が突出する。 花期は5〜7月。
花茎は葉より短い。
苞は長さ20-40cm、幅5-8mm。
花序は卵状長楕円形または長楕円形で太いこん棒状、
花時には長さ4-7cmで、斜上する。 花被片は倒狭卵形、淡黄緑色で、長さ2mm。 雄蕊は花被とほぼ同長で長さ1-2mm、 花時に葯のみが突き出る。 葯は黄色で、花糸は白色。 雄蕊はやや六角形で、花被片より長く、長さ約2mm。 日本産のものは3倍体で果実を見ない。 中国では果実が知られており、長楕円形の液果で、 サイズ2.5-3×1-1.2mm、紅または明褐色と記載されている。 北海道〜九州に自生。 古くショウブはアヤメと呼ばれていた。 またショウブに菖蒲の字を当てるが、これはセキショウの漢名である。
− 改訂新版「日本の野生植物1」 − 植物名 〈〉(科 属) 花期は 〜月。
【A今年は非常に多く目につきます − 秋吉台トンネルそばの遊歩道わきで】
21.3.30 撮影
【Aを拡大しました − 花茎は葉より短い。苞は長さ20-40cm】
21.3.30 撮影
【B花序は卵状長楕円形または長楕円形で太いこん棒状、花時には長さ4-7cmで、斜上する】
21.3.30 撮影
【Bを拡大しました − 開花後日にちが経っている様子です】
21.3.30 撮影
【C】
21.3.30 撮影
【Cを拡大しました − 花盛りの時のようです】
21.3.30 撮影
【D上とは別の場所、美東町の林縁の草地で】
21.4.5 撮影
【Dを拡大しました】
21.4. 撮影
【F】
21.4.5 撮影
ここでは、小さな溝に生えているのが草地にはみ出してきて、元気に盛んに花を咲かせています。
ショウブにとって、今期のいつの時期の気象条件がお気に入りだったのでしょうか。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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