ショウブAcorus calamus〈菖蒲〉(ショウブ科 ショウブ属) 花期は3〜6月。
水辺に群生する。
根茎はよく枝分かれして長く伸び、径10-15mm、
根茎が横にはってよく分枝し節から多数の根を出す。
植物体に芳香がある。
葉は明緑色、長さ50-100cm、幅10-20mm、鋭尖頭で中肋が突出する。
花期は5〜7月。
花茎は葉より短い。
苞は長さ20-40cm、幅5-8mm。
花序は卵状長楕円形または長楕円形で太いこん棒状、
花時には長さ4-7cmで、斜上する。
花被片は倒狭卵形、淡黄緑色で、長さ2mm。
雄蕊は花被とほぼ同長で長さ1-2mm、
花時に葯のみが突き出る。
葯は黄色で、花糸は白色。
雄蕊はやや六角形で、花被片より長く、長さ約2mm。
日本産のものは3倍体で果実を見ない。
中国では果実が知られており、長楕円形の液果で、
サイズ2.5-3×1-1.2mm、紅または明褐色と記載されている。
北海道〜九州に自生。
古くショウブはアヤメと呼ばれていた。
またショウブに菖蒲の字を当てるが、これはセキショウの漢名である。
− 改訂新版「日本の野生植物1」 −
【A近づけない水の中、もう少し詳細が見たい】
19.3.14 撮影
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【Bヒメシダが出てくるため池で、今日】
19.3.18 撮影
【Bを拡大しました − 花序は太いこん棒状、花時には長さ4-7cmで、斜上する】
19.3 18 撮影
【C花被片は倒狭卵形、淡黄緑色で、長さ2mm】
19.3.18 撮影
【Cを拡大しました − 花時に葯のみが突き出る。葯は黄色で、花糸は白色】
19.3.18 撮影
「雄蕊はやや六角形で、花被片より長く、長さ約2mm」
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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