2020年 8月22日  シズイ



【@近くの岸にコアゼガヤツリが群生している溜め池の浅水域で、点在していました − 高さ25cmほど】
20.8.22 撮影

          シズイ Scirpus nipponicus(Makino)Sojak(カヤツリグサ科 フトイ属) 花期は 8月〜。
         池や沼など浅水中に生える、柔らかい多年草。
         花は7〜8月。
         植物体は疎らに叢生し、匍匐根茎は細く、その端に小さい塊茎を作る。
         稈は高さ40-80cm、横断面は3稜形。
         葉は数枚が根生し、稈より少し短く平滑、線形で幅2-3mm。
         花序は側生し、4〜8個の小穂をつけ、短い花序枝がある
         苞葉の葉身は1〜2枚、そのうち1枚は稈に続き直立して長さ10-20cm。
         小穂は長楕円形、長さ1-1.5cm、完熟すると黄褐色を帯び、
         光沢があり、鋭頭。
         鱗片は卵形、長さ4mm、薄膜質、先は短芒を持つ。
         痩果は倒卵形、長さ2mm、横断面はレンズ形、暗褐色で光沢がない。
         刺針状花被片は4本、硬く、長さは痩果の約2倍、下向きにざらつく。
         柱頭は2個。
         分布:北海道、本州、四国、九州。
         同定のカギ:シズイは花序枝を持つことでサンカクイに似るが、
         全体がやわらかく、長い混出葉を持つことで区別できる。
          - 「岡山県カヤツリグサ科植物図譜」 −
         

【A ずっと前から目にしていたのに、これもコアゼガヤツリと、通り過ぎていました】
20.8.22 撮影
                                 
【Aを拡大しました −花序は側生し、4〜8個の小穂をつけ、短い花序枝がある
20.8.22 撮影

【C苞葉の葉身は1〜2枚、そのうち1枚は稈に続き直立して長さ10-20cm
20.8.22 撮影

【Cを拡大しました − 】
20.8.22 撮影

【D】
20.8.22 撮影

【Dを拡大しました
20.8.22 撮影

       同定にずいぶん時間がかかりました。
       新しく見つけた花、シズイについた花番号は、『1582』。


※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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