シズイ Scirpus nipponicus(Makino)Sojak(カヤツリグサ科 フトイ属) 花期は 8月〜。
池や沼など浅水中に生える、柔らかい多年草。
花は7〜8月。
植物体は疎らに叢生し、匍匐根茎は細く、その端に小さい塊茎を作る。
稈は高さ40-80cm、横断面は3稜形。
葉は数枚が根生し、稈より少し短く平滑、線形で幅2-3mm。
花序は側生し、4〜8個の小穂をつけ、短い花序枝がある。
苞葉の葉身は1〜2枚、そのうち1枚は稈に続き直立して長さ10-20cm。
小穂は長楕円形、長さ1-1.5cm、完熟すると黄褐色を帯び、
光沢があり、鋭頭。
鱗片は卵形、長さ4mm、薄膜質、先は短芒を持つ。
痩果は倒卵形、長さ2mm、横断面はレンズ形、暗褐色で光沢がない。
刺針状花被片は4本、硬く、長さは痩果の約2倍、下向きにざらつく。
柱頭は2個。
分布:北海道、本州、四国、九州。
同定のカギ:シズイは花序枝を持つことでサンカクイに似るが、
全体がやわらかく、長い混出葉を持つことで区別できる。
- 「岡山県カヤツリグサ科植物図譜」 −
【A ずっと前から目にしていたのに、これもコアゼガヤツリと、通り過ぎていました】
20.8.22 撮影
【Aを拡大しました −花序は側生し、4〜8個の小穂をつけ、短い花序枝がある 】
20.8.22 撮影
【C苞葉の葉身は1〜2枚、そのうち1枚は稈に続き直立して長さ10-20cm】
20.8.22 撮影
【Cを拡大しました − 】
20.8.22 撮影
【D】
20.8.22 撮影
【Dを拡大しました】
20.8.22 撮影
同定にずいぶん時間がかかりました。
新しく見つけた花、シズイについた花番号は、『1582』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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