2020年 9月12日  ホザキノフサモ


8月22日撮影の、穂状花序が立ち上がっていないホザキノフサモですが、
これが何者なのか同定するのに随分日数がかかりました。

【@茎は細長く伸びて、枝を分け、長さ30-150cmときに3mにもなる
20.8.22 撮影

          ホザキノフサモ Myriophyllum spicatumL.〈別名キンギョモ〉
                       (アリノトウグサ科 フサモ属) 花期は6〜9月。
        
池や沼などに生える多年草。
        茎は細長く伸びて、枝を分け、長さ30-150cmときに3mにもなる。
        水中にある葉は輪生し、4個、卵形で長さ1-3cm幅1-1.8cm、
        羽状に深裂して、裂片は糸状で12〜20対。
        花期は5〜10月。
        頂生する穂状花序は水面より抜き出て直立し、
        上部に雄花、下部に雌花をつけ、長さ3-8cm。
        雄花は先に開き、花弁は淡紅色、楕円形で、長さ1.5-2.5mm、雄蕊は8個。
        雌花の萼筒は長さ0.5-1mm、裂片はごく小さいか、ときにない。
        果実は4分果となり、分果は長楕円形、長さ1.7-2.5mm、背面は褐色。
        南千島・北海道〜琉球にあり、北半球の温帯〜亜熱帯に広く分布する。
        和名は〈穂咲房藻〉または〈金魚藻〉である。
         − 改訂新版「日本の野生植物2」 −

【@を拡大しました − 水中にある葉は輪生し、4個、卵形で長さ1-3cm幅1-1.8cm、羽状に深裂
20.8.22 撮影
(4枚輪生ではなく、対生しか確認できません)

                                 
【A卵形で長さ1-3cm幅1-1.8cm、羽状に深裂
20.8.22 撮影

【Aを拡大しました − 羽状に深裂して、裂片は糸状で12〜20対
20.8.22 撮影

【Bまもなく立ち上がる穂状花序が写っていました】
20.8.22 撮影

【C開花前の穂状花序 − 友人が棒でたくり寄せてくれました】
20.8.22 撮影

【Cを拡大しました −頂生する穂状花序は水面より抜き出て直立
20.8.22 撮影

 今年はまだ開花確認していないホザキノフサモ。
 花序が立ったのを見てホザキノフサモと分かっていたようで、勉強不足が身にしみました。
 秋吉台日記が何日も更新できなかった原因は、
 毎日毎日、ありとあらゆる水生植物の図鑑と画像を開いては、悩んでいたからなのです。
 私は、いたって健康ですから・・・(笑)(汗)

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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