2016年 10月14日  シソクサ



【@稲刈り後の田で昨日、浅香さんが見つけ、目印を置いてくれた株、高さ10cmほどです】
16.10.14 撮影

         シソクサ Limnophila aromatica〈紫蘇草/別名〉(オオバコ科 シソクサ属)
                                          花期は 9〜11月。
        湿地に生える1年草。
        茎は直立してあまり分枝せず、高さ10-30cm。
        葉は対生し、柄がなく、長楕円形で、長さ10-25mm、幅3-10mm、
        少数のとがった鋸歯がある。
        葉肉内に油点が散在し、葉をすかして見ると、
        多くの小さな透明な油点が見える。
        これがシソの香りを出す。
        上部の葉腋から長さ7-15mmの細い花柄を伸ばし1花をつける。
        萼は鐘形で深く5裂し、基部に2枚の小さな小苞がある。
        花冠は白色筒形で長さ8-11mm、先は唇形となり、
        上唇は大きくて裂けず、下唇は3裂する。
        刮ハは卵円形で、ほぼ同長の萼に包まれ、長さ4-5mm。

【@を拡大しました − 葉は対生し、柄がなく、長楕円形で、少数のとがった鋸歯がある
16.10.14 撮影
浅香さんの画像は花が開いていましたが、1日後の今日は閉じていました。
                                 
【A辺りを探したら、別に5株を確認できました】
16.10.14 撮影

【Aを拡大しました − 上部の葉腋から長さ7-15mmの細い花柄を伸ばし1花をつける
16.10.14 撮影

【Aを拡大しました − 萼の基部に2枚の小さな小苞がある
16.10.14 撮影

【B花が開いた小さな個体が − 萼は鐘形で深く5裂し
16.10.14 撮影

【Bを拡大しました − 萼は鐘形で深く5裂し、基部に2枚の小さな小苞がある
16.10.14 撮影

【C − Bとは別の個体】
16.10.14 撮影

【Cを拡大しました − 花冠は白色筒形で先は唇形となり、上唇は大きくて裂けず、下唇は3裂する
16.10.14 撮影

 全体や葉の感じからアゼナ属と思い込み、同定に随分時間がかかりましたが、シソクサ属。
 同じ属のキクモの花を白くするとそっくりです。
 シソクサは、「山口県産高等植物目録」には『稀』です。
 この田んぼには探すともっとありそうですが、
 すぐ隣のサワトウガラシを探し回っている田には、全く見当たりません。
 シソクサの花番号は『1471』。今年新しく見つけた花の50番目です。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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