ムラサキセンブリ Swertia pseudochinensis〈紫千振〉(リンドウ科 センブリ属) 花期は10〜12月。 センブリに似ているが、茎は太く、暗紫色を帯び、 高さ50-70cmになるものがある。
茎は4稜があり、稜上には隆起する細点がある。
葉は線状被針形で長さ2-5cm、やや密に対生する。 花期は9〜11月。 花柄の上部や萼裂片の縁に隆起する細点があり、 花は淡紫色、花冠裂片は幅広く、長さ8-12mm、幅2.5-3mm、 濃紫色の脈があり、 蜜腺溝の毛には顕微鏡で観察するとイヌセンブリ同様の波状隆起がある。 北海道西南部〜九州、朝鮮半島・中国(西北部・北部)ウスリーに分布する。 準絶滅危惧(NT)。 センブリと同様の苦味があるが、日本薬局方からは除かれている。 − 改訂新版「日本の野生植物4」 −
日当たりのよい草地などに生える高さ20-50cmの多年草。 茎は太く、暗紫色を帯び、上部で枝分かれする。 葉はやや密に対生し、長さ2-4cmの線状披針形。 花は淡紫色で紫色のすじがある。
花冠は長さ1-1.5cmで5深裂する。
花冠裂片の基部には楕円形の蜜腺が2個ずつあり、
その周りに長い毛が生えている。 センブリよりムラサキセンブリの方が毛が少ない。 花期:8〜11月 分布:本(関東地方以西)、四、九 − 増補改訂新版「野に咲く花」 −
【A10月28日に開花しているのは一つだけでした 】
19.10.28 撮影
【B葉は線状被針形で長さ2-5cm、やや密に対生する】
19.10.28 撮影
【Bを確認しました − 茎は4稜があり、稜上には隆起する細点がある。】
19.10.28 撮影
【C開花確認2日後の今日は】
19.10.30 撮影
【Cを拡大しました】
19.10.30 撮影
【D花冠は長さ1-1.5cmで5深裂する】
19.10.30 撮影
【Dを拡大しました −花冠裂片の基部には楕円形の蜜腺が2個ずつあり、その周りに長い毛が生えている 】
19.10.30 撮影
10月26日に通りかかった時は蕾の状態で、花が白色と分かりましたが、全体の姿・大きさから
ムラサキセンブリの白花品と判断して、2日後に来てみたら一つ開花していました。
詳細を撮った結果から、この個体はムラサキセンブリの白花品と同定しました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|