シャシャンボ Vaccinium bracteatum(ツツジ科 スノキ属) 花期は 6〜7月。
林縁に生え、高さ2-5mになる常緑低木。
若枝には短軟毛があるが、まもなく無毛となる。
葉は革質、葉柄は長さ2-3mm、無毛または短毛が散生する。
葉身は楕円形または広楕円形で先は鋭くとがり、長さ3-8cm、幅1-4cm、
表面の主脈上に短毛があるほかは無毛、縁に先の鈍い浅い鋸歯がある。
(4-)5−7(−8)月、枝の上部の葉腋から、長さ3-8cmの総状花序を伸ばし、 多数の下向きの花をつける。
花冠は白色、つぼ状鐘形で長さ約5mm、幅約2.5mm、
外面に軟毛がやや密に生え、先はやや狭まって浅く5裂し、
裂片は三角形で先はやや鈍く、先は反曲する。
雄蕊は10本、花糸に軟毛があり、葯の背面に刺状突起はない。
果実は球形で径5-6mm、黒紫色に熟して紛白をおび、甘酸っぱく、食べられる。
本州(関東地方南部・中部地方南部および石川県・近畿地方以西)・
四国・九州・琉球、台湾・中国大陸南部・インドシナ・マレーシアに分布する。
名は〈小小ん傍〉で、小さな果実から名付けられたという。 − 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました − 葉は革質、先は鋭くとがり、縁に先の鈍い浅い鋸歯がある】
21.7.8 撮影
【@を拡大しました −枝の上部の葉腋から総状花序を伸ばし、多数の下向きの花をつける】
21.7.8 撮影
【A枝の上部の葉腋から、長さ3-8cmの総状花序を伸ばし、多数の下向きの花をつける】
21.7.8 撮影
【B花冠は白色、つぼ状鐘形で長さ約5mm、幅約2.5mm】
21.7.8 撮影
【Bを拡大しました −先はやや狭まって浅く5裂し、裂片は三角形で先はやや鈍く、先は反曲する】
21.7.8 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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