セイヨウミヤコグサ Lotus corniculatus (マメ科 ミヨコグサ属) 花期は 4〜8月。
海岸から山地まで道端や芝生の草地や砂礫地などに生える多年草。
茎は匍匐あるいは斜めに立ち上がり、長さ5-40cm、
葉とともにふつう白軟毛があり、のちに無毛となる。
茎の中ほどにつく葉の小葉は倒卵形〜卵形、長さ0.5-2cm、幅3-10mm、
ふつう長さは幅の3倍以下。
花期は4〜8月。花序には(2〜)4〜8花がつき、
苞葉は小葉と同形だが小さい。
花は黄色〜鮮黄色、長さ10-16mm。
萼は長さ(4-)5-8mm、軟毛があり、
萼裂片はほぼ同形、ふつう萼筒より短いか同長。
豆果は線形で長さ2-3.5cm、径約2mm、熟すと2片に裂け、
ふつう20個内外の種子を入れる。
種子はほぼ楕円体、褐色、長さ約1.5mm。
北海道〜九州に広く帰化している。
原産地:ユーラシア、アフリカ。
− 「日本の帰化植物」 −
ミヤコグサとよく似ているため混同されやすいが、
花序は3〜7花をつけ、
萼裂片はふつう萼筒より短いか同長、
茎と葉はふつう有毛であることで区別できる。
− 改訂新版「日本の野生植物 2」 −
【@を拡大しました −花序は3〜7花をつけ − 秋吉台では4花以上を見たことがありません】
21.6.1 撮影
【A苞葉は小葉と同形だが小さい】
21.6.1 撮影
【Aを拡大しました − 茎は葉とともにふつう白軟毛があり、のちに無毛となる】
21.6.1 撮影
【B萼は長さ(4-)5-8mm、軟毛があり、萼裂片はほぼ同形、ふつう萼筒より短いか同長】
21.6.1 撮影
【Bを拡大しました −萼裂片はふつう萼筒より短いか同長】
21.6.1 撮影
23年前に秋吉台を歩き始めて先輩に習ったのが、
「秋吉台のはすべてセイヨウミヤコグサで、ミヤコグサはありません」でした。
ですから、「ミヤコグサを見つける!」と思い立つまで詳しく調べたことがなかったのです。
手書きのノートの日記を辿ると、
ミヤコグサを見つけたのは、2003年6月16日。花番号は、『715』。
(花番号714=スズメノシャヒキ。花番号716=ナナミノキ。
当初は、セイヨウミヤコグサの中でミヤコグサを探す状態だったのが、
現在では、多いミヤコグサの中からセイヨウミヤコグサを見つけるのが一仕事になっています。
ほかに似た花がないため、両者をあまり気にかけていなかったのが、悔やまれます。
◇今年は、萼裂片の長さを主に、茎・葉の毛の有無に注目して探しました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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