2017年 8月4日  サヤヌカグサ


サヤヌカグサを見つけたのは2005年10月、ハッカやミクリが生える水湿地でした。
そこが草刈りされて消えて以来、ほかで探しても見つからないまま、12年が経過…。
今日、痛めている足をかばいながらサワギク近くの林道を歩いていて見つかりました。

【@この高さは30cmあまりでした】
17.8.4 撮影

          サヤヌカグサ Leersia sayanuka〈鞘糠草〉
                   (イネ科 サヤヌカグサ属) 花期は8〜10月。
        イネに似ているが実ができず、
        もみがらだけになっているものが多いからといわれる。
        水辺に生える高さ40-70cmの多年草。
        茎は細く、節には下向きの毛がある。
        葉は長さ7-10cm、幅0.6-1cmの広線形でざらつく。
        花序は5-10cmのの円錐状で、下部が葉鞘に包まれ、
        閉鎖花をつけるものが多い。
        花序の枝は細くて曲がりくねり、まばらに小穂をつける。
        小穂は長さ4.5-6mmで、ふちに短い剛毛があり、イネのもみに似ている。

【@を拡大しました − 花序は5-10cmのの円錐状
17.8.4 撮影
                                 
【A茎は細く、節には下向きの毛がある
17.8.4 撮影

【Aを拡大しました − 茎は細く、節には下向きの毛がある
17.8.4 撮影

【B葉は長さ7-10cm、幅0.6-1cmの広線形で
17.8.4 撮影

【Bを拡大しました −ざらつく
17.8.4 撮影

【C花序の枝は細くて曲がりくねり、まばらに小穂をつける
17.8.4 撮影

【Cを拡大しました − 小穂は長さ4.5-6mmで
17.8.4 撮影

【D − Cの上側の花序の枝】
17.8.4 撮影

【Dを拡大しました −、ふちに短い剛毛があり、イネのもみに似ている
17.8.4 撮影

サヤヌカグサは「水辺に生える高さ40-70cmの多年草」
12年前に見つけたのは確かに水辺で、足元が緩んで近寄れない湿地だったため、
水が流れたり溜まった場所ばかり探してきましたが、
今回「あれ?サヤヌカグサ?」と目に入ったのは、
ヨウシュヤマゴボウやハエドクソウが生えている林道わきで、カゼクサほどの高さでした。
足が痛くなかったら、こんな所のイネ科に注目することはなかったと思います。
まさに、“怪我の功名”で、口の悪い友人に「転んでもただでは起きない」と言われそうですが、
本当に嬉しい「開花確認」でした。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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