サネカズラ Kadsura japonica〈実葛・真葛/別名ビナンカズラ〉
(マツブサ科 サネカズラ属) 花期は7〜8月。
山野に生える常緑つる性木本。
ふつう雌雄異株、まれに同株で両性花をつける。
古い茎はコルク層が発達し、太さ2cmくらいになる。
若枝は赤色を帯び、粘液を含む。
(別名の美男葛は、樹皮からとった粘液を整髪に使ったことによる。)
葉は互生。
葉身は楕円形、長楕円形ないし卵形で、長さ5-13cm、幅2.5-6cm、
先は多少ともとがり、基部はくさび形、まばらに低い鋸歯があり、
やや革質で、表面は光沢があり、裏面は色淡く、しばしば赤色を帯びる。
葉柄は長さ約1cm。
花は広鐘形、直径約1.5cm、長い花柄があり、葉腋より垂れ下がって開く。
花被片は黄白色、8〜17枚、楕円形ないし倒卵形、
外側のものは大きく、長さ10-14mm、内側のものは7-10mm。
集合果は球状、赤色に熟し、直径2-3cm、種子は腎臓形、長さ5-6mm。
− 改訂新版「日本の野生植物 1」 −
【@を拡大しました − ここでは昨年も赤い実が賑やかだったのです】
16.11.20 撮影
【A集合果は球状】
16.11.20 撮影
【B赤色に熟し、直径2-3cm】
16.11.20 撮影
なぜ、昨年日記に書かなかったのか…、
ここでは雄花しか見ていないのに、こんない果実がなり、
ここの花は近づいて撮れないため画像が良くなく、いつも削除してきたからです。
* * * * * 別の林縁で撮った雌雄同株の花を* * * * *
【C花は広鐘形、直径約1.5cm、長い花柄があり、葉腋より垂れ下がって開く】
11.8.16 撮影
ここは最近、薮になってしまい、近づくことができなくなりました。
【D左が雄花、右が雌花です − 花被片は黄白色、8〜17枚、楕円形ないし倒卵形】
11.8.16 撮影
【E雄花 】
11.8.16 撮影
【F雌花】
11.8.16 撮影
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今日果実を撮った株は、見た目雄花(中心が赤色だった)しか確認していないのに、
こんなに多くの果実がなるということから、
雄花に見えたのは、まれにある両性花かもしれないと考えるようになりました。
両性花はどんな花?
来年は、この大きな蔓の花を確認したいと思います。
やりたいことがどうしてこう、次々と出てくるの? 時間がないというのに…(笑)
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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