2017年 3月27日  サイコクキツネヤナギ



毎年サイコクキツネヤナギを見てきた斜面が今年は特に良く焼けて、開花を確認しているは現在雄株1株だけです。
これまでで一番良く撮れた今年の雄花と、雌花は2012年の画像を使い、サイコクキツネヤナギをまとめてみます。

【@今年、花が咲けているのは、今のところ小さな雄株だけです】
17.3.25 撮影

           サイコクキツネヤナギ Salix alopochroa〈西国狐柳〉(ヤナギ科 ヤナギ属) 
                                              花期は3〜4月。
         丘陵〜山地に生える株立ちで高さ2mほどになる落葉低木。雌雄異株。
         葉は互生。
         葉身は長さ5-12cmの倒卵形で、表面濃緑でややしわがあり、
         裏面は粉白色または淡緑色、ふちには下部を除き低鋸歯がある。
         葉の展開前に開花する。花序は長さ3-4cm。
         雄花・雌花とも腺体は1個。
         苞は楕円形で先は鈍く、上部は褐色または暗褐色、下部は淡黄緑色。
         両面とも白色の長い軟毛が生える。
         雄花は1つの花に雄しべが2個あり、基部に黄緑色の腺体がつく。
         雌花序の下に葉がないものが多い。
         雌花は長さ3-4mm、子房は細長い円錐形で長さ2-3mm、ふつう無毛。
         柱頭は小さく、2浅裂する。


         改訂新版「日本の野生植物 3」         
          キツネヤナギにごく似ているが、花穂の基部の下出葉を欠くか、
          あるいは下出葉の発達が悪くてごく小さいこと、雄花序が短くて太いことなどで異なる。
          本州(愛知県中部以西)・四国・九州北部に分布する。

【A雄花序】
17.3.25 撮影
                                 
【B1つの花に雄しべが2個あり、
17.3.25 撮影

【Bを拡大しました − 基部に黄緑色の腺体がつく。苞には長い毛が密生する
17.3.25 撮影

* * * * * * *

【C雌株】
12.4.4 撮影

【Cを拡大しました
12.4.4 撮影

【D雌花序 − 花序の下に葉がないものが多い − バッチリ葉があります】
12.4.4 撮影

【Dを拡大しました − 雌花は長さ3-4mm、子房は細長い円錐形で長さ2-3mm、ふつう無毛
12.4. 4 撮影
「柱頭は小さく、2浅裂する」

 秋吉台の雌花序の下にはバッチリ葉があり、子房は毛だらけ。
 サイコクキツネヤナギをこのたびまとめてみると、図鑑の記述どおりではなく、面白かったです。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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