2017年 3月30日  リュウキュウコザクラ



記録には「草原に稀」。見つけていなかったリュウキュウコザクラは、平尾台で一度、友人に見せてもらい、
最近は探すことさえ諦めて、夢にも出ていなかったのですが、遂に、秋吉台の草原で見ることができました。

以前、九州の知人に「スミレが咲くような所」と教えてもらっていましたが、
近くにスミレはなく、別種のスミレ属が咲いていました。


【@撮った時は別個体と思いましたが、この画像の端から端までが1個体でした】
17.3.30 撮影

         リュウキュウコザクラ Androsace umbellata〈琉球小桜〉
                          (サクラソウ科 トチナイソウ属) 花期は 3月〜。
        海近くの乾いた草地に生える1年生または越年生の小さな草。
        根ぎわに多数の葉を群生する。
        葉は薄く、両面ともに軟毛がまばらに生え、
        葉柄は長さ2-18mm、
        葉身は長さ幅とも3-15mm、卵円形で縁には三角形の歯牙がある。
        葉腋から長さ4-10cmの細い花茎を1〜13本伸ばし、
        1本の花茎に3〜8個の花がつき、散形花序となる。
        苞は卵形または広被針形で、先がとがる。
        花茎・苞・花柄・萼にはやわらかい開出毛がまばらに生える。
        萼は杯形で基部まで深く5裂し、萼片は楕円形で先がとがり、
        花時に長さ3-4mm、果時には5-6mmとなって星形に開く。
        花冠は白色、広杯形で直径4-5mm、筒部は短く、萼の外に出ない。

【@を拡大しました − 1本の花茎に3〜8個の花がつき、散形花序となる
17.3.30 撮影
                                 
【A上から撮りました】
17.3.30 撮影

【B葉を上から − 根ぎわに多数の葉を群生する
17.3.30 撮影

【Bを拡大しました − 左上は別個体でした】
17.3.30 撮影

【Bを拡大しました −葉身は卵円形で縁には三角形の歯牙がある
17.3.30 撮影

【Bを拡大しました − 葉は薄く、両面ともに軟毛がまばらに生え
17.3.30 撮影

【C花冠は白色、広杯形で直径4-5mm、筒部は短く、萼の外に出ない
17.3.30 撮影
「花茎・苞・花柄・萼にはやわらかい開出毛がまばらに生える」

花冠は淡いピンクがかった白色で、まだ咲き始めの様子。蕾がたくさん写っています。

        リュウキュウコザクラは、「淡いピンクの小さな花」くらいしか覚えていなかったため、
        草のどこを撮って良いのか分からないままの画像でした。
        花が終わらないうちにもう一度行って、詳細を撮ろうと思っています。

 「また何か、新しいものが見つかるかもしれない」と、希望は捨てないで、
 今年は、「同じ場所を季節を変えて歩く」を心がけています。

 
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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