2016年 10月4日  オトコオミナエシ



【①牧野博士が命名された頃には、「オトコエシとオミナエシの雑種が稀にある」でしたが…】
16.10.3 撮影

           オトコオミナエシ Patrinia hybrida Makino〈男女郎花〉
                      (スイカズラ科 オミナエシ属) 花期は8~10月。
         日当たりのよい山地に生える多年草。
         オトコエシとオミナエシの雑種。
         茎は高さ60-100cm。
         葉は対生し、頭大羽状に深裂するかまたは鈍鋸歯縁。
         花は集散花序に多数つき、淡黄色や白色で、花序全体は黄緑色に見える。

【② - この場所①のすぐ下には、大型のイネ科、ヨシススキが大群生しています】
16.10.3 撮影
                                 
【③オトコエシ・オミナエシよりずっと大型で、「花序全体は黄緑色に見える」
16.10.3 撮影

【③を拡大しました - オトコオミナエシ=オトコエシ×オミナエシです】
16.10.3 撮影

【④ - ③の花序の上部です】
16.10.3 撮影

【⑤この個体は、花色は白です】
16.10.3 撮影

【⑤を拡大しました - すでに多くの果実が見られます】
16.10.3 撮影

【⑥果実には、オトコエシ・オミナエシには見られない大きな翼があります】
16.10. 撮影

【⑦見てきた花の色は、黃色の濃淡だったり】
13.9.25 撮影

【⑧黃色と白色だったりします】
10.9.15 撮影

 オトコオミナエシの秋吉台国定公園内での生育の様子は、
 オミナエシが咲く草原では全く見られず、
 林道わきや新しく作られた開けた場所で多く、いずれも湿めり気けが少ない場所で、
 稀に近くにオトコエシが見られます。
 群生しているのを見ると帰化植物かと思われるものの、
 他の帰化植物のような駐車場そばや道路端での群生はありません。
 オトコエシ・オミナエシが全く無い場所で、両者の雑種だけが群生するという、面白い植物です。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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