オオタチツボスミレ Viola kusanoana〈大立坪菫〉(スミレ科 スミレ属) 花期は3〜5月。
山地の夏緑樹林の湿り気のある明るい林床や林縁、そして草地に生える、
15-25cmの多年草。有茎種。
地下茎は横走し、肥厚して木化する。
茎は数本叢生し、分枝し、果期には高さ40cmになり、ときに越冬する。
茎葉の葉身は両面ともに鮮緑色、上面で脈に沿ってへこみ、
質はやわらかく、縁が波打ち、円心形、長さ3-5cm、
先端は鋭頭〜鋭尖頭、基部は心形、
波状の鋸歯があり、両面ともにほとんど無毛。
托葉は披針形、羽状に浅裂する。
花期の茎葉は大きく、長さ6cmになる。
花期は4〜6月。
花は淡紫色〜淡赤紫色、直径約2cm。
萼片は披針形で、先端は鋭尖頭。
花弁は長さ15-18mm、側弁は無毛。
花柱は筒形、花柱上部は先端に向かって次第に太くなり、
柱頭は下向きに突き出し、突起毛はない。
距は太くかつ長く、長さ6-8mm、白色、わずかに内曲する。
南千島・北海道・本州・四国・九州に分布し、日本海側地域に多い。
韓国(鬱陵島)・千島列島・サハリンにも分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物3」 −
【@を拡大しました − 距が大きくて白いスミレは、オオタチツボスミレ以外には見ていないので・・・】
19.3.4 撮影
【A花は淡紫色〜淡赤紫色、直径約2cm。側弁は無毛。】
19.3.4 撮影
【B茎葉は上面で脈に沿ってへこみ、縁が波打ち、円心形、先端は鋭頭〜鋭尖頭、基部は心形】
19.3.4 撮影
「波状の鋸歯があり、両面ともにほとんど無毛」
ほかに日記に使える画像もなく・・・とりあえず、オオタチツボスミレの開花報告です。
今の時期、開花確認したと言っても、どの種もきれいな姿のはあまり見られず、
「やっと開いた」という感じのものがほとんどです。
暖かくなって、本格的な春が到来したら、オオタチツボスミレの名誉にかけて、
必ず、もう一度、日記に登場させますね。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|