2017年 3月22日  ミツデウラボシ



何年も探し、最近は探すことを忘れていたシダですが、頭の中に姿はしっかり入っていたのか、
林縁の乾いた斜面でシハイスミレを確認後目に入り、葉を返して「ミツデウラボシ!えーっ、こんな所に」。

【@ 記録「秋吉台国定公園の高等植物」(1991年)にあって、見つけていなかったミツデウラボシ】
17.3.22 撮影

             ミツデウラボシ Crypsinus hastatus(ウラボシ科) 常緑性。
           根茎は横走し、直径2-4mm、密に鱗片がある。
           葉柄はかたく、わら色で下部は紫褐色となり、光沢があり、4-20(-25)cm。
           葉身は単葉から3出葉、まれに5出葉の場合もある。
           単葉の場合は被針形で鋭尖頭、長さ7-15cm。
           3出葉の場合は長さ15-35cm、側裂片は大きくても主裂片の1/3以下。
           側裂片の辺縁はやや肥厚して暗色。
           葉の下面は淡色か粉白を帯びることがあり、無毛。
           胞子嚢群はやや中肋寄りに並び、ほとんど葉裏一面につき、
           円形で、直径2-3mm、ほとんどくぼまない。

【A“森の案内人”で歩いた山口市徳地で一度見ていました − 3出葉の場合は長さ15-35cm
17.3.22 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 側裂片は大きくても主裂片の1/3以下
17.3.22 撮影

【B胞子嚢群はやや中肋寄りに並び、ほとんど葉裏一面につき
17.3.22 撮影

【C葉の下面は淡色か粉白を帯びることがあり、無毛
17.3.22 撮影

* * * * * おまけ * * * * *

【Dミツデウラボシの前に開花確認したシハイスミレ】
17.3.22 撮影

【Eシハイスミレの2個体目 − この季節にここに来たのは初めてでした】
17.3.22 撮影

 ミツデウラボシを見つけたのは確かに嬉しいのに、気持ちはさほど踊らず、
 「ああ、やっと」という、安堵感のが強いです。


※ 事情があって、シダの一覧は公開していません。
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