オオケタデPersicaria orientalis〈大毛蓼/別名オオベニタデ・ベニバナオオケタデ〉
(タデ科 イヌタデ属) 花期は 7〜11月。
荒れ地に生える大型の一年草。
茎は直立し、枝を分け、毛が多く、高さ1-2.2mになる。
葉は有柄、広卵形〜卵形、先は鋭尖形、基部は円形かやや心形、
柄とともに毛が多く、裏面には微小な腺点があり、長さ10-35cm、幅6-20cm。
托葉鞘の上部は葉状になって開出する。
花期は8〜11月。
偽総状花序は密な花穂状で、頂生ときに腋生し、
直立するか上部が垂れ、長さ2-8cm。
萼は5深裂し、裂片は楕円形、淡紅色ときに白色、長さ3-5mm。
雄蕊は6〜8(ふつう7)個で萼より長く、葯は淡紅色。
痩果は扁円形、黒色で光沢があり、径2.5-3.3mm。
インド・東南アジア・中国中南部・台湾の原産で、
北東アジア・ヨーロッパおよび北アメリカに帰化し、
日本でも南千島・北海道〜琉球で見られる。
和名は〈大毛蓼〉で、大型で毛が多いことによる。
毛が少なく花が大きく紅色のものがオオベニタデ(ベニバナオオケタデ)といって
鑑賞用に栽培されることがある。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【@を拡大しました −葉は有柄、広卵形〜卵形、先は鋭尖形、基部は円形かやや心形 】
19.7.12 撮影
【A偽総状花序は密な花穂状で、頂生ときに腋生し、直立するか上部が垂れ】
19.7.12 撮影
【B萼は5深裂し、裂片は楕円形、淡紅色ときに白色】
19.7.12 撮影
「雄蕊は6〜8(ふつう7)個で萼より長く、葯は淡紅色」
「毛が少なく花が大きく紅色のものがオオベニタデ(ベニバナオオケタデ)といって
鑑賞用に栽培されることがある」
今回のは3ヶ所目ですが、いずれも人家近くで1株だけです。
姿から、栽培品の逸出と思われます。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|