6月22日  オオカモメヅル・コイケマ(ガガイモ科)

 05.6.22 撮影
   
 オオカモメヅル〈大鴎蔓〉 花期は6〜8月。
 丘陵や山地の林内に生えるつる性の多年草。葉は対生。長さ1〜3pの柄があり、三角状広披針形で、先は長くとがり、ほとんど無毛。葉腋からの花序に暗紫色の花をつける。花冠は直径4〜6o。


 昨年9月に実と花を見たオオカモメヅルは、台風で倒れたヒノキの下敷きになって、姿が見えません。
 昨年つるはあるのに花が見られなかった遊歩道わきで探したら、小さな花が1つだけ。
 ここも昨年の台風でスギが倒れているので、枯れたスギの葉に絡んでいました。
   
                     【花序を拡大しました】                    
                         05.6.22 撮影

「花冠は5深裂し、裂片の内面に細かい毛がある」         
 ここは薄暗い上、歩いていても小さな虫が顔をめがけてブンブンと寄ってきますので、
花を探す間中ずっと顔をうちわであおいでいましたが、撮るときはそうはいきません。
 花の直径は4〜6o。暗いし、撮り直しに来るなんて考えただけでも憂うつなので、一生懸命でした。 
                     
コイケマ
05.6.19 撮影
 
 コイケマ 花期は6〜8月。
 本州の関東以西と四国、九州の山地に生えるつる性の多年草。葉は卵形で先は尾状にとがり、基部はえぐられたように深くへこむ。花は葉腋から伸びた散形花序につき、イケマよりやや小型で、花序の柄は葉柄と同長かやや短い。(イケマの花序の柄は葉柄より長い)


 草原では、這っていたり石灰岩にもたれかかっていて、林のふちでは木に絡んで縦に伸びているコイケマです。
                    【花序を拡大しました】 
05.6.19 撮影

「花冠は深く5裂し、内面に裂片と互生して副花冠があり、
それぞれ内外に2裂して、裂片の間に密を蓄える」
と、イケマの記述にありましたが、「副花冠の2裂」は写っていません。
この花は開花したばかりなので、コイケマもそうなのか、もっと撮ってみます。