オオイヌホオズキ Solanum nigrescens〈大犬酸漿〉(ナス科 ナス属)
花期は 1〜12月。
1年草または多年草。
暖地では冬になってもよく開花し、ときに越冬して大きな株になっている。
茎はやややわらかく、はじめ直立するが、
大きく生長した株では基部が倒伏して、長さ2-3mに達する。
葉は変化が多いが、卵形で全縁または波状に鋸歯があり、
下面全体に細毛を密生することが多い。
散形花序は5〜8花をつけ、花数が多くなると基部の小花柄1〜2個は離れてつき、 花序はやや総状となる。
花冠は白色で、晩秋から初冬にかけて紫色を帯び、径8-12mm、
5深裂し、裂片の幅は狭い。
液果は径7-10mm、黒色で光沢がやや鈍く、よく熟すまでは果肉は緑色、
熟した果実は柄の基部の関節から落ちることが多い。
1つの果実中に種子は60〜120個、
球状顆粒4〜10個を含む。
種子は淡黄褐色で長さ1-1.3mm。
南アメリカ原産で北アメリカに帰化。
本州以南の各地に広く帰化している。
花冠が小さくなり(径4-6mm)、花序の花数が少なくなる(1〜4花)と、
アメリカイヌホオズキに近くなる。
アメリカイヌホオズキは日本各地の港湾や畑地に帰化し、
果実や種子の性質はオオイヌホオズキとほとんど区別がない。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました − 液果は径7-10mm、黒色で光沢がやや鈍く、よく熟すまでは果肉は緑色】
20.1.9 撮影
【@を拡大しました − 葉は変化が多いが、卵形で全縁または波状に鋸歯があり】
20.1.9 撮影
【A暖地では冬になってもよく開花し、ときに越冬して大きな株になっている】
20.1.9 撮影
【Aを拡大しました】
20.1.9 撮影
【B花冠は白色で、晩秋から初冬にかけて紫色を帯び、】
20.1.9 撮影
【Bを拡大しました − 径8-12mm、5深裂し、裂片の幅は狭い】
20.1.9 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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