2015年 10月30日  オオイヌホオズキ



オオイヌホオズキは、これまでイヌホオズキと混同していましたが、2日間観察した結果、
在来のイヌホオズキは非常にわずかで、ほとんどがオオイヌホオズキと判明しました。

【@友人に教えてもらった場所の、この個体に絞って撮影 − 農道のわきで】
15.10.28 撮影

          オオイヌホオズキ Solanum nigrescens〈大犬酸漿〉(ナス科 ナス属) 
                                           花期は 6〜12月。
        南アメリカ原産の1年草または短命な多年草
        我が国には本州以南に古くから帰化していたと思われ、
        市街地だけでなく、河川敷、畑地、林縁などに普通に見られる。
        茎は直立するが、越冬した大きな株では基部が倒伏し、長さ2-3mに達し、
        ときにやや暗紫色を帯び、稜があり、曲がった小さな刺がある。
        葉は卵形で全縁または波状の鋸歯があり、下面全体に細毛を密生する。
        花序は5〜8花をつけ、花数が多くなると基部の小花柄1〜2個は離れてつき、
        花序はやや総状となる。
        花冠は白色ときに紫色を帯び、直径8-12mm、
        5深裂し、裂片は基部近くまで切れ込み、幅が狭い。
        果実はほぼ球形で、直径7-10mm、やや光沢があり、果皮は黒く熟すが、
        完熟するまでは果肉は緑色で、60〜120種子を入れ、
        4〜10個の白色球状の顆粒を含む。
        種子は淡黄褐色で小さく、長さ1-1.3mm。

       花冠が大きく、花序がやや総状になるために在来のイヌホオズキと混同されるが、
       イヌホオズキは花冠がやや浅く切れ込み、裂片の幅が広いこと、
       果実にまったく光沢がないこと、
       種子が長さ約2mmあること、果肉中に白色球状の顆粒を含まないことで区別できる。

【A茎は直立する
15.10.28 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 稜があり、曲がった小さな刺がある
15.10.28 撮影

【B葉は卵形で全縁または波状の鋸歯があり
15.10.29 撮影

【C下面全体に細毛を密生する
15.10.29 撮影

【D花序は5〜8花をつけ
15.10.28 撮影
「花数が多くなると基部の小花柄1〜2個は離れてつき花序はやや総状となる」


【E花冠は白色ときに紫色を帯び、直径8-12mm
15.10.28 撮影

【Eを拡大しました − 5深裂し、裂片は基部近くまで切れ込み、幅が狭い
15.10.28 撮影

【F5深裂し、裂片は基部近くまで切れ込み、幅が狭い
15.10.28 撮影

【Dを拡大しました − 果実はほぼ球形で、直径7-10mm、やや光沢があり、果皮は黒く熟す
15.10. 28撮影


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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