オオハナワラビ〈大花蕨〉(シダ植物―ハナヤスリ科)
山地林中に生える高さ30〜50pの冬緑性のシダ。秋に栄養葉と丈の高い胞子葉を出す。栄養葉は夏には枯れる。胞子は9〜10月に熟す。
昨日、観察会に同行して名前を知ったオオハナワラビです。
観察会の終わりごろ、2つのハナワラビの違いは、「オオハナワラビの葉の先がとがっている」と教えていただいたので、きょう、昨日の株を見つけて、葉の形に注目して撮ってきました。
フユノハナワラビは草地ですが、こちらは林の中に生えているので、昼間でも薄暗くて、何枚も撮ったのにこんな画像です。
【栄養葉を】
05.10.24 撮影
「栄養葉の葉身は10〜20p、3出羽片からなる三角状五角形。
小羽片は広披針形、先端はのびて次第に細くなる」
【上の画像を拡大しました】
05.10.24 撮影
「裂片は広楕円形または卵形、円頭、ふちには細かい鋭鋸歯があり、
小羽片基部の裂片は扇形でさらに深裂する」
【フユノハナワラビ】
05.9.22 撮影
フユノハナワラビ〈冬の花蕨〉(シダ植物―ハナヤスリ科)
山地・原野の日当たりのよい草地に生える高さ15〜40pの冬緑性のシダ。秋に栄養葉と丈の高い胞子葉を出す。栄養葉は夏には枯れる。胞子は10〜11月ごろに熟す。
【栄養葉を】
05.10.24 撮影
「栄養葉は長い柄を持った3出羽片からなり、
葉身は長さ5〜10p、3〜4回羽状に深裂した五角形」
【上の画像を拡大しました】
05.10.24 撮影
「各裂片は広楕円形または広卵形で円頭、浅い鈍鋸歯を持つ」
フユノハナワラビは、何カ所かの草地で見ていましたが、オオハナワラビはまだこの1株だけです。
これから林を歩く時には注意し、オオハナワラビを見つけられたら、区別も自分のものとなることと思います。
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