オオアカウキクサ Azolla japonica (サンショウモ科 アカウキクサ属)
アカウキクサによく似ているが、植物体がやや大型で長さ1.5-7cm。
根に根毛がない。茎は密に羽状に分岐。
葉は互生して覆瓦状に密につき、鱗片状で長さ2mm前後、
秋に全体が紅色になるが、冬には先端部だけ残して枯れる。
葉面の突起はないか、あってもわずか。
胞子嚢群は水中の葉の間につき、初夏から夏に成熟し、
白色またはわずかに紅色を帯びる。
アカウキクサと同じフラボノイドとクマリンが検出される。
本州・四国(東部にまれ)・九州で、水田や湖沼に生じる。
固有種。
− 「日本の野生植物 シダ」 −
アカウキクサによく似て、気持ち大きい。
輪郭は不規則なアメーバ形が二つ・三つくっついた感じで、すぐ分かる。
近年外国産の種が、水田に農業上導入されて、
これと区別がかなり困難なものが多い。
東北から九州に記録はあるが、前種(アカウキクサ)と同様に、
現状は確かでないと思われる。
− 「写真でわかるシダ図鑑」 −
【A「秋に全体が紅色になる」 − 6月に紅色なので外来アゾラかと思いましたが…】
18.6.19 撮影
【Aを拡大しました − 葉は互生して覆瓦状に密につき、鱗片状で長さ2mm前後】
18.6.19 撮影
【B葉は互生して覆瓦状に密につき、鱗片状で長さ2mm前後】
18.6.19 撮影
形は肉眼では分かりませんでした。
【Bを拡大しました − 葉は互生して覆瓦状に密につき、鱗片状で長さ2mm前後】
18.6.19 撮影
「山口県産高等植物目録」(2000)に、 アカウキクサは、「やや稀」、
オオアカウキクサは記録がありません。
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