2015年 8月10日  オニヤブマオ



【@「ヤブマオの大株」と思って撮りました − 高さ2mほど − 川の畔で】
15.8.9 撮影

      オニヤブマオ Boehmeria holosericea〈鬼薮苧麻/別名ニオウヤブマオ・サイカイヤブマオ〉
                                  (イラクサ科 カラムシ属) 花期は 8月〜。
     海に近いところに普通な多年草。雌雄同株。
     茎は叢生し高さ1.5m内外、短毛を密生する。
     葉は対生、卵円形または扁円形、鈍頭または短く尾状となり、
     ふちに鈍鋸歯があり、長さ10-17cm、質厚く、両面に短毛があるが
     裏面に特に多く、ビロード状となり、葉脈が凸出sうぃて網状となる。
     またヤブマオの葉の鋸歯は鋭く、上部ではしばしば重鋸歯となるが、
     本種の鋸歯は鈍く、重鋸歯にならない。
     茎の下方に雄花序、上方に雌花序をつける。
     雄花序は分枝して円錐状となるが、雌花序は多くは穂状。
     雄花序は球状に集まり4花被片と4雄しべがある。
     球状に集まった雌花の集まりは互いに接している。


【A路肩が崩れそうで怖く、これ以上覗き込めませんが】
15.8.10 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 茎の下部は木質化しています】
15.8.10 撮影

【B葉は対生、卵円形または扁円形
15.8.10 撮影

【Bを拡大しました − 鈍頭または短く尾状となり、ふちに鈍鋸歯があり、長さ10-17cm
15.8.10 撮影

【C − Bの葉を1枚頂いて】
15.8.10 撮影

【D鋸歯は鈍く、重鋸歯にならない
15.8.10 撮影
(ヤブマオの葉の鋸歯は鋭く、上部ではしばしば重鋸歯となる)

【E葉裏は −質厚く、両面に短毛があるが
15.8.10 撮影

【Eを拡大しました − 裏面に特に多く、ビロード状となり、葉脈が凸出して網状とな
15.8.10 撮影

【F花序に近づくことはできませんが − 茎の下方に雄花序、上方に雌花序をつける
15.8. 9 撮影

【Fを拡大しました −雌花序は多くは穂状。 球状に集まった雌花の集まりは互いに接している
15.8.9 撮影

【Fを拡大しました − 雄花序は分枝して円錐状となる
15.8.9 撮影


秋吉台で新しく見つけた花 オニヤブマオに、花番号『1403』がつきました。
特別に珍しい植物ではありませんが、自生のものを見つけられて、嬉しさひとしおです。

   * * * * * * * * * *

   秋吉台での開花確認作業は、
   雨にも暑さにも足の痛みにも負けず、1ヵ月以上休まずに続けてきました。
   …が、これも友人たちの協力のお陰と感謝しています。
   これまでは、(何となくですが)遠慮もあって、アルファベットの頭文字にしていましたが、
   このたび了解をもらって、『浅香さん』『齊藤さん』と書くことにいたしました。

   一人では、「咲いているかも知れないのに、あそこに行ってない」と、翌日行っていたのが、
   『今日の開花確認は…』と、送ってもらった確認リストにあると、本当に嬉しく、
   頂いた余裕で、最近の『新しく見つけた花』が誕生しているのだと思っています。
   遙か遠くの『1500』も、夢に終わらないように頑張ります。



※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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