オキナグサ〈翁草〉(キンポウゲ科 オキナグサ属) 花期は3〜4月。 果期の羽毛のかたまりのような姿を老人の白髪に見立てたもの。 山野の日当たりのよい草地などに生える花茎の高さ30cmほどの多年草。 全体に長くて白い毛が多い。 根生葉は2回羽状複葉で長い柄がある。小葉はさらに深く2〜3裂する。 花茎が高さ10cmほどになると開花し、茎葉は3個が輪生し、細かく切れ込む。 花は花茎の先に1個つき、長さ3cmほどの鐘形。 花弁はなく、暗赤紫色の萼片が花弁のように見える。
12.4.17 撮影
きょう、オキナグサを巡っていたら、目につく所の1株は、花柄の途中からちぎれて落ちた花が1つ、もう一つの花もついてはいるものの花柄からしおれていました。
秋吉台のオキナグサは草丈が低いため、うつむいて咲く花の顔を見たくて訪れた人が次々に指で花を上に向けて見たのです。一人や二人なら耐えられても、何十人もが繰り返したため力つきてしまったのでしょう。
落ちていた方の花を持ち帰り、水切りして小さなワイングラスに生けてやりまました。
この株は今年、子孫を残すための果実を作ることができませんでした。
それどころか、枯死してしまうほど疲れ果てています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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