2016年 10月19日  オケラ


「恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出(づ)なゆめ」万葉集(詠み人知らず)

オケラは、万葉の時代から人々の身近な存在だったようで、
タンスの引き出しに入れてカビよけに使われたり、お正月の屠蘇に使われたりしました。
(だからといって、今、秋吉台のオケラで試すことは、決してなさらないでください) 

【@ 何年も見てきた雄株 −オケラは回りの草丈が短い日当たりの良い草原に多いです 】
16.10.19 撮影

           オケラAtractylodes ovata〈朮〉(キク科 オケラ属) 花期は9〜10月。
           古名のウケラがなまったもので、語源ははっきりしていない。
           やや乾いた草地に生える高さ30-100cmの多年草。雌雄異株。
           茎は細くてかたく、初めは白い軟毛がsる。
           葉は長い柄があり、3〜5裂し、裂片のふちには刺状の鋸歯がある。
           頭花は白色まれにやや紅色を帯び、直径1.5-2cm。
           総苞の周囲に魚の骨のような苞がある。
           痩果は毛が多く、冠毛は羽毛状。
           若芽は食用になり、地下茎は芳香があり、健胃剤や正月の屠蘇にも使われる。


【@を拡大しました】
16.10.19 撮影
                                 
【Aこれも雄頭花ですが、雌株も結構多いです】
16.10.19 撮影

【B頭花は白色まれにやや紅色を帯び
16.10.19 撮影

【Bを拡大しました(Bの頭花) − 雌株です】
16.10.19 撮影

【C上の画像、左上の頭花です −「やや紅色を帯び」というより、紅色です】
16.10.19 撮影

【D − Bの茎頂の頭花】
16.10.19 撮影

【Dを拡大しました】
16.10.19 撮影

  10月22日(土)のエコツアーと、23日(日)の「秋吉台の花観察ウォーク」で、
  ここのオケラを見ていただこうと計画しているのですが、天気が微妙です。
  秋吉台は雨だと滑りやすくなるため、コース変更せざるを得なくなります。
  どうか、足元が滑るほど降りませんように。

※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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