ヌマダイコン Adenostemma lavenia〈沼大根〉
(キク科 ヌマダイコン属) 花期は9〜11月。
湿地や湧水の縁などに生える多年草で細長い根茎がある。
茎は基部で這って根を下ろし、しばしば枝を分け、
上部は直立して高さ30-130cm、先端近くで有毛となるほかは無毛、
枝は細く斜上する。
葉は対生し4〜8対、下部の葉は小さく、花時にはしばしば枯れる。
中部の葉は卵状長楕円形、長さは柄を含めて4-24cm、幅1.5-7cm、
長さ1-4cmの柄があり、先はとがるかやや鈍く、基部は円形=くさび形、
縁にはまばらに4〜20対の鈍い鋸歯があり、表面はまばらに毛がある。
頭花は長い枝の先に数個ずつ散房状について短い有毛の柄があり、
総苞は球形で直径9-10mm。
総苞片は基部で合生し、先は鈍く、果時には反曲する。
小花は約20個あって花冠は長さ約2.5mm。外面には毛を密生する。
痩果は長さ約3.5mm、未熟な時は黒色だが、熟して乾燥すると全体が淡褐色で
光沢のあるかさぶた状の突起におおわれ、突起の中心は腺点状となる。
− 改訂新版「日本の野生植物 5」 −
【@を拡大しました】
17.9.16 撮影
【Aこれまでとは全く別の林道奥で群生しているのを見つけました】
17.10.15 撮影
【B】
17.10.15 撮影
【Bを拡大しました − 頭花は長い枝の先に数個ずつ散房状について】
17.10.15 撮影
【C総苞は球形で直径9-10mm。総苞片は基部で合生し、先は鈍く】
17.10.15 撮影
【Cを拡大しました − 小花は約20個あって、花冠は長さ約2.5mm】
17.10.15 撮影
【D中部の葉は卵状長楕円形、縁にはまばらに4〜20対の鈍い鋸歯があり】
17.10.15 撮影
【E痩果は、 かさぶた状の突起におおわれ − ドリーネの底のもの】
17.10. 14 撮影
【F痩果は、 かさぶた状の突起におおわれ − ドリーネの縁のもの】
17.10. 14 撮影
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【G − A〜Fとは別の場所、林道わきで群生しているこの中に】
17.10. 5 撮影
【Hオカダイコンの葉がありました − 葉身は鋭頭、鋸歯は多くて20〜30対、高くとがる】
17.10.5 撮影
【I − Gで採取した痩果です】
17.10. 15 撮影
【J − これもGで採取しました】
17.10.15 撮影
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HIJは、ヌマダイコンとは違い、オカダイコンに思えます。
痩果の撮影に再挑戦します。
◇オカダイコンの痩果は、
「痩果は黒褐色で光沢がなく、表面にはまばらに腺質の微突起があるが、
乾いてもかさぶた状にならない」 − 改訂新版「日本の野生植物 5」 −
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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