ノジギク〈野路菊〉(キク科) 花期は10〜12月。
海添いの日当たりのよい傾斜地に生える高さ60〜90pの多年草。茎の基部は倒れ、上部は斜上する。葉は広卵形で5中裂、ときに3中裂し、基部は心形。ときに切形。頭花は3〜5.5p。舌状花は白色で、のちに淡紅色を帯びる。総苞は長さ約8oの半球形で、総苞片は3列に並ぶ。外片は内片より短く、灰白色の毛が密生する。
迷った結果リュウノウギクとした日記を見た友人から「ノジギクではないでしょうか」と指摘を受けました。
「ノジギクの葉の基部はやや心形とあります。実際に葉の基部の形は変化が大きく、写真のものは変化の範囲ではないかと思われます」
「決め手は総苞片と思います。
ノジギク・・・総苞外片は内片よりも短い。 リュウノウギク・・・総苞片はみなほぼ同長。
写真のモノは明らかに総苞外片が短いように思えます」。
【@の後ろ姿です】
05.11.30 撮影
「葉の基部は、ハート形にくぼむか左右一直線となる」
【上の画像を拡大しました】
05.11.30 撮影
「総苞の外片は内片より明らかに短い」
【@から数メートル離れた別の株―画像A】
05.11.27 撮影
【Aの後ろ姿です】
05.11.28 撮影
光線の関係もあってか、何度撮ってもこれ以上に写ってくれませんでした。
【上の画像を拡大しました】
05.11.28 撮影
キク属の同定は、総苞を決め手にしなければいけなかったのですね。
リュウノウギクの日記の題名を変え、解説を書き換えれば簡単だったのですが、あれは、気持ちを込めて書いたものですから、今日、改めてノジギクを書きました。
これで、キク属がもっと嫌いになるかとの心配はご無用です。五里霧中だったのが、先に何かが見えてきた感じです。
貴重なアドバイスをくれた友人に感謝。
Tさん、ありがとうございました。
|