ニオイタチツボスミレ Viola obtusa〈匂立坪菫〉(スミレ科 スミレ属) 花期は1〜5月。
花にかすかな芳香があることによる。
北海道の函館から九州の屋久島まで、
ほぼ日本全土の日当たりのいい草地などに生える。
全体に白い短毛がある。
花期の茎は高さ10-15cmで、果期には30cmほどになる。
根生葉は長さ2-3cmの円心形。
茎葉は長さ2.5-4cmの三角状狭卵形。
托葉は整ったクシの歯状に裂ける。
花は濃紅紫色だが、花弁の基部の3分の1くらいが白いので、
花の中心が白く抜けて見える。
花弁は長さ1.2-1.5cm。側弁は無毛。
距は長さ6-7mm。
花期:4〜5月 分布:北(函館)、本、四、九(屋久島まで)
− 増補改訂新版「野に咲く花」 −
【A 昨年の開花確認は1月11日でした − 去年は雪の下敷きにならなかったので、きれい】
20.1.11 撮影
【Bニオイタチツボスミレは、秋吉台草原に咲くスミレの代表 − 大きなワラビがたくさん生える斜面で】
20.4.15 撮影
【Bを拡大しました − 全体に白い短毛がある】
20.4.15 撮影
【CこれもBと同じ斜面で】
20.4.15 撮影
【Cを拡大しました】
20.4.15 撮影
【Cを拡大しました −花は濃紅紫色だが、花弁のの基部の3分の1くらいが白いので、
花の中心が白く抜けて見える】
20.4.15 撮影
4月になれば、上のような大株のニオイタチツボスミレの花が、草原のあちこちで見られます。
寒さが厳しいこの冬、春が本当に待ち遠しいです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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