ニガクサ Teucrium japonicum〈苦草〉(シソ科 ニガクサ属) 花期は7〜9月。
名に反して、茎や葉は苦くない。
山野のやや湿った半日陰のようなところに生える高さ30-70cmの多年草。
地下に細長い匐枝をだす。
葉は対生し、長さ5-10cm、幅2-3.5cmの卵形長楕円形または広披針形で、
先端は鋭くとがり、ふちには不ぞろいの鋸歯がある。
葉の脈は表面でへこみ、よく目立つ。
枝先に長さ3-10cmの花穂をだし、淡紅色の小さな花をつける。
花冠は長さ1-1.2cm。
唇形花だがいっぷう変わった形をしている。
上唇は小さくて深く2裂する。
下唇は3裂し、中央裂片が非常に大きく、舌のように垂れ下がっている。
上唇の裂片は下唇の側裂片にくっついているので、
下唇が5裂しているように見える。
雄しべと雌しべは上唇の裂け目から外につきでている。
花冠にカメムシの仲間の幼虫が寄生して、虫えいになることが多い。
萼は腺毛はなく、まばらに短毛があり、先は5裂し、上側の裂片は先がとがる。
花期:7〜9月 分布:日本全土
− 増補改訂新版「野に咲く花」 −
【A】
19.7.14 撮影
【Aを拡大しました − 葉は対生し、先端は鋭くとがり、ふちには不ぞろいの鋸歯がある】
19.7.14 撮影
【B枝先に長さ3-10cmの花穂をだし、淡紅色の小さな花をつける】
19.7.14 撮影
【C咲き始めの小さな個体 − 花冠は長さ1-1.2cm。唇形花】
19.7.14 撮影
【Cを拡大しました − 上唇は小さくて深く2裂。下唇は3裂し、】
19.7.14 撮影
「中央裂片が非常に大きく、舌のように垂れ下がっている」
【D草原の遊歩道わきでは、普通こんな姿で咲いています】
19.7.12 撮影
【Dを拡大しました】
19.7.12 撮影
【E咲き始めの花序を】
19.7.12 撮影
【Eを拡大しました − 上唇の裂片は下唇の側裂片にくっついているので、】
19.7.12 撮影
「下唇が5裂しているように見える」
花を接写していないため、花の形状が分かりにくい画像しかありません。
落ち着いて撮り直したいと思っています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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